3連休の過ごし方


近所のコブシの花弁が白い翼を広げるように綻んで、晴れた青空に映えて美しい。


金曜日祝日、かつてリンと響く白い空間だった「あの部屋」は、「一軒家」となって丘の上の住宅街のなかにひっそりと佇んでいた。午後のやわらかいひかりが広がるなか、はちみつのにおいがして猫がこっそりそこにいた。起伏のある丘の道は表情が変わって向こうまで見渡せてとても楽しかった。

電車で移動して降り立った目黒川は、気が早い子がちらちら咲いていた。その下をてらてら歩いていると、下北に到着、晩ご飯に蕗の青煮や菜の花などをいただいた。昼と夜の長さがちょうど半分の日、太陽のあたたかさもいっぱい浴びたけれど夜の風は冷たかった。

土曜日は武蔵関へ、「西武線をもっと知ろうキャンペーン」の一環である(なんだそりゃ)。駅周辺は普通の商店が立ち並ぶ街並みなのだけど、珈琲屋が妙に多いように思えた。「そばとうどん」屋さんに入ったら「合盛り」というのがあってホントに「そばとうどん」が両方ざるにのっていた。うどんが特に美味しかった。麺が輝いていてコシがありここでちゃんとうっていると思われる。
住宅のあいだを南へ向けて歩き、青梅街道へ出た。以前住んでいた高円寺阿佐ヶ谷にもこの青梅街道が走っていて、その風景を思い出した。マンションや商業ビルのあいだにスーパーがあって、、、繋がってるから似るものなのかしら?
歩道橋を渡って向こう側へ進むと「soto cafe」という自家焙煎珈琲屋さんがあったので休むことにした。前に道路と公園がある角に佇むこの店には春の光が四方から入ってきて、穏やかな時間が流れていた。おしゃべりするんじゃなくってぼーっとする店。珈琲も美味しかった。ああこういう店が近所にあれば、毎週豆を買いに行くのになぁ。なんと土曜日しかやっていないという!
「いい店ですねえ。場所もいいですねえ。」と店のご主人に話しかけた。「この街はそこの青梅街道で住民の生活基盤が分断されるんですよねえ。ここまでは武蔵関に向かうんだけど、ここから先の人は吉祥寺を目指すんですよ」とおっしゃった。そうなのだ、この先からは吉祥寺になる。西武新宿線に馴染みが無い私にとっては武蔵関と吉祥寺がお隣とはぴんとこない。しかし道の向こうから急に「吉祥寺な街並家並」に変わる。碁盤の目なまっすぐな区画。
杉並のまんなかに住んでいたとき、自転車で縦断すると「井の頭線文化と丸ノ内線文化と中央線文化と西武線文化」といった具合に区が路線に沿って分断されているものだなあと感じていたのだけど、やっぱりそういうのってあるのかな。

日曜日、天気も芳しくないので家でだらだら。
映画の「デトロイト・メタル・シティ」を借りてきた。これ映画館でひとりで見たらじたばたしただろうなあ。ウチで「リアル根岸くん」とお菓子食べながらあーだこーだツッコミいれて見たことで楽しめました。大倉孝二さん*1の演技がとにかくツボつきまくり、「資本主義の豚」はさすがにまずいので存在がなかったけど是非ぬっくん(温水洋一さん)で演ってほしかった…。(ってそのまま過ぎか)。冒頭の「最新型のピチカート・ファイブ」のポスターに目頭が緩みましたが(うそ)もちっと小ネタまき散らしてほしかった、けどそうなったらなったでウザくイタいだろうしなあ。
根岸くんの部屋に掛かるビニール製の"CDウォールポケット"にニヤリとしつつ"No Music No Dream"なくせに"CD(やレコード)がなさすぎるコザッパリな部屋"に「ナルホドなあ(くすくす)」*2とか、後半のユメユメユメ〜!な展開も最後のオチで「ナルホドねえ(くすくす)」*3とか、「アレヤコレヤ」を「ナンヤカンヤ」でいい感じ(甘いとはいえ)に「笑い」にしてて面白かったです、ということをアップルティー飲んでブリッジ聴きながら書いています(うふふ)。
そういえば「ナンヤカンヤ」とは「ナンヤカンヤ」なのだが六郎くん復活が嬉しいです(うふふ)。

*1:Y氏はとにかくこの人が大好きなようで、この人が出てくると、いつも嬉しそうにニヤニヤしている・・・

*2:多分そこまで考えてセット組んでないだろうけど、ああゆうこと言う人に限って音楽聴いてなさそうだ

*3:ユメとかユメとかユメって案配な糞ドモへのディスり方が甘いンだよ、と横でY氏が「クッキーをツマミながら」毒を吐きまくっていて微笑ましかった、デスよ・・・