黄色い電車に乗って

「ちょっとだけ遠くへ、緑を感じる場所へ、気軽に行きたい」とゼイタクな望みを叶えてくれるのは、私にとっては「西武線沿線」なのです。
今回は西武新宿線に乗って東村山へ、急行に乗れば30分で着いちゃいます。
駅前は再開発が始まっていてがらーんとしています。商店街の残り香がちらほらと。そこからトコトコ歩くとすぐに新しめの住宅がポンポンポンと建ち並び、更に進むと畑が広がる中に大きくて立派な家がドーンドーンと目立ちます。こういった家は界隈の地主さんなのでしょう。門の脇ではその畑で取れたばかりの野菜を販売していて、ああ買って帰りたい!

住宅のあいだにこんな小屋が。うどん屋さんです。天ぷらやお寿司、おでんもあってセルフで取るスタイル、外で食べることも出来て牧歌的できもちよい空気。行ったことは無いけど話に聞くところの高松のさぬきうどん屋さんみたい。うどん、美味しかったです!麺は勿論、絡めた卵は濃厚で目が見開く美味しさ。その卵を使ったプリンまであるのです。天ぷらの野菜はココでとれたものらしく、タケノコのが!美味しかった。
お腹を満たして、向こうに見える緑の里山を目指して更に進むと、

野原を活かした公園になっていて、葉桜が広がり池ではカエルが鳴き菜の花が揺れる、ああここは桃源郷

更に線路が隣接していてこの風景を黄色の西武線車両が走り抜けるのです!これはもうキュート!歓声あげちゃったよ。写真は撮れなかったけど。
線路を超えて里山が軽く回れる散策道になっているのでのぼってみる。


こんなモノを撮ってみました。工夫も何も無いただ撮っただけですんません。

鳥の声があんまり入らなかった。残念。

山の向こうには西武による新興住宅街となっていて、その向こうの山には給水塔があって、その広がりにぐっと来ます。そういえばトトロの舞台のモデルじゃなかったかしら?
山を下ると

西武園の観覧車が見えた。
ここから西武西武園線国分寺線に乗ってたかの台で下車。玉川上水に沿ってお散歩。まだ若い緑がきらきら、気持ちよい。

ちょうど小学生の下校時刻、ここが通学路なんていいなあ。
にしても玉川上水を通るたびに「玉川兄弟が江戸の水源を確保するために私財を投じて工事を行なって1年あまりで完成した用水路」だということを思い出し、つい敬礼。だから入水なんてしちゃダメ!!
ムサビの辺りまで行って引き返して駅へ戻る。憧れの駅名「恋ケ窪」を通って国分寺、JRに乗って荻窪で下車、駅横でオッサンに囲まれて焼き鳥を食べるのダ。目の前には学生が次々通るのを眺めつつ、ああ〜まだまだ明るい時間にこういうのってオトナでいいねえ。恐らくはこの駅も再開発でガラリと変貌することでしょうね。