夏の終わりの遠足


8月最後の日曜日、"日本の"ブライトンビーチ(と勝手に名付けてみた)に行きました。

海を見ると「わあああ!」って声を上げてしまう。


若者のグループがいなくって、子供がはしゃいでたりおじさんが寝てたりおじいちゃんがボーッとしてたり。地元のひとがのんびり過ごしている海岸はギラギラしてなくて、生活感があって好き。海にいくことが特別じゃないひとたち。山国の商店街で育った私には羨ましい生活環境。
私もスニーカーを脱いで、足を水につけてじゃぶじゃぶ遊ぶ。水が冷たくてきもちいい。こんなことするのいつぶりだろう?



電車に乗ってすこし移動、降り立った駅はこじんまりとしているけれど、「人が住んでいる」積み重なったものが感じられる商店街があって好きだなあ。そのうえお宝ザクザクなレコ屋があって、浮かれ気分。

ホテル・ニューグランドの旧館に泊まる。

ちょっと贅沢を。
フロントから部屋に向かうあいだからもう、館内の厳かな雰囲気にぽーっとなってしまう。



長い年月が刻まれながらもピカピカに磨かれた室内。群青のソファ、白いベッド、金縁の化粧鏡、調度品は品よく揃えられ、クラシカルな風格を漂わせながらも新しく気持ちがよい。重厚でエレガントで、入った途端、胸がきゅんとしてふあーんとからだが浮き上がってしまった。鈍く光る金色の鍵にもぐっとくる。窓の向こうには緑の街路樹が茂り、港に船が見える。

2階のホールがまた素晴らしかった。



灯籠のようなライト。


エレベーター上の壁画に天女が舞っているのです。
クラシカルなヨーロッパ風の建物なのに東洋的な意匠が随所に施され、隅々まで行き届いた贅沢さにうっとり。
昭和2年に開業したこのホテルの歴史を紹介したコーナーがひっそりとあって、写真やグッズを眺め、綴られたストーリーにふむふむ。
朝食はいわゆるブッフェスタイルが苦手なので、ロビーラウンジでカフェオレ。静かで落ち着きます。

根岸線に乗る


1,2回しか乗ったことなかった根岸線、工場見えるしのんびりしてていい電車だなあー。

湘南モノレールに乗る


これは電車じゃないよ、モノレールだよ!
大船駅湘南江の島駅を結ぶこのモノレールが大好きです。
起伏の激しい道のりをのんびりひゅい〜んと進む車両はぐらんぐらん揺れるんだけど、車窓風景が楽しいの。一般道の上を走るから、眼下に車が走ってるとこが見えるのがオモシロい。急なカーブも多いので先頭で見てると突っ込むようでドキドキします。各駅もちっちゃくて、線路がないから駅舎だけがぽつんとあって不思議。

ひゅーん

ひゅーん

こんな山の中へも!
15分程の短い距離だけど、ジェットコースターよりもずっと楽しいショートトリップ。写真がヘボくて申し訳ないです。

終点のこの駅舎は喫茶店などがあるんだけど、いつからか時間が止まったような古いままで、モノレールから降りても夢から覚めない気持ちになる。

このあとは当然江の電に乗り込んで、なんとも楽しい乗り物旅。(江の電は人が多かったので写真撮りませんでした)