霧島へ

さて本日は霧島神宮へ。鹿児島中央8:47発「きりしま4号」に乗って30分強、あっという間です。


駅からバスに乗ろうと時刻表を見ると、あと50分後!ガーン!特急から乗り継ぎできる便があるだろうと、軽く考えていたのです。
駅前にはなーんにもなく、さすがに歩ける距離ではないのでタクシーで向かうことに。運転手さんは「バスはあてにならんわー」と笑っていました。

国道沿いの一の鳥居で降りて、参道を歩きます。
霧島神宮は、天照大神の孫で、日本を治めたとされる神様であるニニギノミコトを祀っています。神宮を守るように鬱蒼と樹々が生い茂り、神秘的といいたいところですが、大きな駐車場や休憩所を配して観光向けに整備された味気なさが多々あり、そのうえこの緑の濃さでも太刀打ち出来ない暑さに、気がそがれてしまう有様。

雨のしっとりとした空気のなかを歩いてみたいなあ。紅葉もさぞかし見事だろうな。



装飾の豪華な社殿は勿論素晴らしいですが、キレイすぎて重厚さに欠ける気がしてしまい、むしろ境内の隅にある「ご神木」に吸い寄せられました。

樹齢800年とのことですが、もっともっと長く生きているような神秘的な光を感じます。


参拝を終え、今度は旧参道を降りることにしました。
奥まったところにあり、誰もいません。

緑の隙間から光がやわらかく降り注ぎ、古い石段には苔が生え、鳥の声もせず、しんと静まり返っていて、思わず足を止めて息がこぼれる。




いつからこの参道は日陰の存在になったのだろう。あちらの参道は車にも都合が良いしなあ。
通行者が少なくなったことが幸いして、苔むしも見事だし、ひなびた雰囲気と神宮が持つ神秘性が相まって、浄化されていくよう。歩いては立ち止まって、しばしぼーっとする。目、耳、鼻、頬、手、衣類に覆われていない部分がこの空気に触れてびりびりと震え、穏やかになっていくのです。