鹿児島を離れる


朝、窓を開けると聞こえてくる市電が走る音をもう一度耳に留めて、鹿児島中央駅へ。
周辺は2011年の九州新幹線の全線開業に伴い、再開発ビル建設のまっただ中。どう変貌していくのだろうか。


ここから九州新幹線に乗って、博多へ向かうことにします。東京へ戻る前にせっかくなので、寄ってみたかったのです。
駅の新幹線改札は白で統一され、くぐると日常から非日常へ、「これから旅立つのだ」という気持ちへサアッっと切り替わるよう。構内には路面店のようなうどん屋や、焼酎バーなんてのがあり、ずらりと揃えられた九州の焼酎をここで呑み、持ち込みもできます。



さてさて楽しみにしていた新幹線「つばめ」!白くシャープだけど、愛らしい。車内の様子はこちらにまとめましたので、乗車した気分でどうぞ。

細部まで手の混んだデザインですが、私が特にいいなあと思ったのは「床」です。

「つばめ」柄なの!カワイイ!

この路線は山が多く、トンネルが続くため「車窓風景」はあまり期待できません。そのため、非常に居心地のよい空間になっています。自然素材を使った椅子はクラシカルな蔦模様の布地で、背もたれは高く、前後もゆったりとしています。


つばめはまだ新八代駅までの部分開業。ここからは「リレーつばめ」に乗りかえです。

このカッコ良さ…!ダークグレーの重厚感溢れる車体と精悍な顔つきにうっとり…。
1992年に登場したこの特急は博多と西鹿児島を結んでいましたが、新幹線開業に伴い「リレーつばめ」と名を改めたのです。
世界の車窓から」に出てきそうな、ヨーロッパを走る長距離列車のようなシックで贅沢なつくりで、グリーン車には「フルリクライニングシート席」や「個室」があったり、普通車にもガラスで仕切られたセミタイプの個室があります。勿論、普通の席もグリーン車のように優雅で落ち着きます。