JR九州は「D&S(デザイン&ストーリー)列車」と称して観光列車を多数運行し、只今ますます盛り上がっておりますが、思えば2009年の鹿児島旅行で乗った「はやとの風」と「いさぶろう・しんぺい」に九州の土地柄を強く感じたものでした。 → http://d.hatena.ne.jp/mikk/20090917
それから6年後、更に種類が増えています。
■ ”A列車で行こう”で行こう
三角駅はお色直しをして生まれ変わっていました。
さて改札を通り
いよいよ「A列車で行こう」に乗って出発です!
カッコイイ!
キラーン。
座席のカバーもこんなに素敵。
これだけでも気分が高まるというもの。
更にこちらのバーカウンター。デコポンハイボールなどがいただけます。
こんな美しいソファーで自由にくつろげるのです。
電車とは思えない!
「the 水戸岡鋭治」なイラストレーション。
BOSEのスピーカー搭載で「A列車で行こう」がBGMとして車内に流れているんですが、向谷実さんによるアレンジということでナルホド……。鉄道仕事がホントに増えましたね。。。列車名は勿論曲名から来ていますが、天草(Amakusa)のAと大人(Adult)のAというトリプルミーニングらしいですヨ。。。
こんなソファも。
こんなふうに眺めながら・・・。
いわゆる在来線の特急の車両を使いながら、手を加えて上質で高級感ある観光列車に蘇らせる手腕はやっぱり凄い。
有明海の干潟は独特で不思議な光景。
飴チャンをいただいたり、客室乗務員さんが日付の入ったフォトパネル付きで記念撮影をしてくれたり。
あっという間に熊本駅到着。
駅構内は改装中。もうチョット早かったら変わる前の姿も見れたなあ。。。
新幹線側出口は真新しく、ちょうど九州新幹線さくらが停車中。こちら側は再開発で一掃されているところのようで、入口に掲げられた写真に驚きました。
こちらは正面口。
■ 九州横断特急と南阿蘇鉄道は緑を進む
翌日は九州横断特急に乗って阿蘇へ!車体の赤がいい色。阿蘇のイメージカラー。
阿蘇駅で下車。駅で自転車を借りて、阿蘇の裾野をサイクリング!
灼熱で神々しく輝く太陽!光る緑!広がる青空!
たのしいーーーーーー。
旧洋裁女学校として使われていた建物を改装した雑貨店とカフェ。もともとフランスのアンティークのインテリア類を輸入販売していた方が始めたそう。のんびりしていていい空間でした。
阿蘇神社にお参りしてぐるりと回って、阿蘇駅へ戻る。
あの小屋は話題の観光列車「ななつ星」の乗客が旅の最終日の朝食を食べる為専用レストラン“火星” だそうです。凄いな!(停車していない時間帯は乗客でなくても使えるらしい)
普通列車に乗り込みます。白に青のラインがかわいいねえ。
気持ちよい車窓風景だナア。
・・・と、ここで列車が止まる・・・
運転手さんが席を降りて後ろへ歩き出すよ。
誰もいない運転席。
そしたら列車がバックして走り始めたヨ!
そうです、みんな大好きスイッチバック!わーーーい!
そうして立野駅へ到着。
さてここで乗り換え。阿蘇山の北側はJR、南側を走るのは南阿蘇鉄道。阿蘇山の東側でぐるりと繋いでくれてたらいいんだけども、そうもいかず立野駅で分岐している状況なのです。
ドピンクでド派手な車両。何故こんな色にしたの……
とはいえ車窓は
こういう橋を渡るとワクワクするけど、橋を渡っているこの列車を眺めたい!という欲望にも駈られるのが悩ましい……
ほへー・・・とヨダレが出て惚けてしまうのびやかさ。
駅舎もちょこんとかわいいよ。
終点の高森駅に到着。
駅から10分ほど歩いたところに
昭和48年12月から着手された旧国鉄高森線と高千穂線を結ぶ工事の際に度重なる出水事故が発生して中断となってしまい、その跡を公園にして憩いの場になっているという珍しい場所。
今も水がバシャバシャ湧き上がってます。子どもたちが水浴びしたり、楽しい。
しばし涼んでまた駅へ。さっき乗った車両で引き返して熊本駅へ戻ったのです。
■ 熊本電気鉄道で青ガエルに逢う
そして始発の上熊本駅へ。
このステンレス車両は都営地下鉄三田線で運用されていたものなんです。住宅街を進んで北熊本駅。ここには車両基地があって
うおー!古い車両だー。昭和3年製造
これは東急車輛だー。
銀座線!東京を離れて再び活躍しているようです。
そしてこちら!愛称「青ガエル」、東急目蒲線で運用されていた5000系電車(初代)を譲り受け、現在も運行中なのです。ぷっくりしたお顔でかわいいなあ。
車内は扇風機。
つり革広告が「109」!!! この車両は1985年に譲り受けたそうですが、渋谷の「109」は1979年に開業されたので、時代の流れが伺えて興味ふかいです。
運転席にトキメキ。車両はガタゴト。(揺れがかなり激しい。。。)
まさか今乗れるとは!短いながらもとても楽しい電車旅。