秋田内陸縦貫鉄道に乗って

大館からJR奥羽本線に乗って15分ほどで鷹巣駅へ。ここで乗り継いだのは秋田県の内陸部を南北に縦貫するローカル鉄道(http://www.akita-nairiku.com/tourism/spot/)で、終点 角館へ向かいます。なにしろ”秋田に行くなら「秋田内陸縦貫鉄道」を忘れないでね。”という友人の言葉が私の心にずっとあったから、憧れていた路線なのです。今年2月に沿線で斜面が崩落し一部運行が中止されていましたが、4月29日より運行再開となり、ホッ。


赤い車両がとっても素敵!なんてキュート!





川を渡り、緑のなかを抜けていく。ただそれだけでなんて心が踊り、幸せな気持ちになるのだろう!(赤い車両が走っていく景色もちょっと遠くから眺めていたいなあとも思う。電車に乗る上でのジレンマ……)

中間地点の阿仁合駅到着。ここで向かいのホームの車両に乗り換え。秋田内陸縦貫鉄道の本社と車両基地があります。


再び列車は川沿いを走っていく。


車内では車掌の女性乗務員さんが観光ガイドも担当、その案内がとても良かったのです。窓から眺める川の水が碧色できれいだなあと思っていたら「雪解け水の影響で川の水が碧色に見えるのだそうですよ」とナイスタイミングで説明が入るなど的確でありながら、ほわっとやわらかな雰囲気で和ませてくれて、列車旅がもっと楽しくなるように導いてくれるのです。

のんびりきもちよく走る列車は終点 角館に到着。下車するときに乗務員さんに思わず「案内がとてもよくて、車窓風景も素晴らしくてよかったです」と告げたら、ぱああっと嬉しい笑顔で「ありがとうございます!」と伝えてくれました。
列車は町と町とを繋ぐ移動手段だけど、車窓風景や関わる人々が心を繋げて気持ちを運んでくれる。旅に出ることは普段忘れてしまう気持ちに出会えることだなと思うのです。