御成座のある街

秋田旅日記2日目。わんわんパラダイスである(http://d.hatena.ne.jp/mikk/20170513)大館に向かった理由はもうひとつ、映画館「御成座」があるから。

御成座は1952年に開業したものの2005年に閉館、その後2014年に復活。同年閉館した東京「新橋文化劇場」で二本立の組み方&熱量高い文章を読ませてくれた名物支配人さんがスタッフになったことは知っていましたが、御成座の復活にはこんなエピソードがあったなんて!
https://www.tfm.co.jp/smile/reports/akita/20150812/
閉館した映画館が辿る道は不思議な縁に満ちていた。呼び寄せたかのような、タイミングの妙。


目の前に立つとテンション上がってしまった。映画館が商業施設のなかに組み込まれるようになって、こんな昂りはめっきり縁遠くなってしまってた。映画館という、ハコの持つ力。

上映作の手描き看板!こういうのすっかり見なくなりました。

「見学無料」・・・?「うさぎもいるよ」・・・? 上映は週末のみで見学は随時可能、更にマスコットとしてうさぎが放し飼いされているのです!!!ちなみに「てっぴー」といいます。

中へ入りスタッフのかたへ「東京から来たこと、新橋文化劇場は時折伺っていたこと」をお伝えすると歓迎してくださいました。



光が降り注ぐロビーからスクリーンへ。

まさに古き良き映画館。


DJブースが。イベントスペースとして貸すこともあるようです。


ポンヌフ・・・!!!

こ、これは・・・

スタッフのかたが「うさぎはみましたか?」と仰り、いないですーと伝えると、「ああ、じゃあたぶんこのへんに」とロビーのソファーを一脚づつ持ち上げて

いたー! なぜこんなところに。。。いつも隙間からソファー下に潜り込んでぬくぬくしてるようです。。。

時間も無いので作品を見ることは出来ず申し訳なかったのだけど、映画館と人がイコールで結びついている感じがとても嬉しかったなあ。こんな映画館を可能にしてしまうのも大館という街の土壌なのかもしれません。