今年の音甘映画館

毎度お馴染みdipについて…。
今年はアルバムが出たことがまずは大きなニュースでした。
ライブで聴いていた新曲から伺えたように「これまでにない」ヌケがあり、当時書いたアルバムの感想を今読むと、まだ馴染めない「迷い」が感じられるのが恥ずかしい限りです。
あれから数カ月たち、このアルバムは「9,11,12曲目」しか聴いていません。特に9曲目はとても好き。前に書いたけど「軽み」があって、今までカタくなに閉じていた窓を開け放った風が流れている。「U.R.A」としか言ってない歌詞もハマっていて、ヤマジがこんな曲を…!と驚きました。
とはいうものの、ライブでは4曲目とかのコーラスを口付さんでしまうんですケド…。
ライブで感じる「3ピースのバンド然」とした姿は、dip史上初めてではないかと思われるもので(というのもどうかと…)、見ていて楽しいです。アルバムにしろライブにしろ、何かと「ヤマジのギターが」と記されるだけのことが多かったけれど、ナカニシさんのドラムやナガタさんのベースが光る点が増え、それだけ「ヤマジとその仲間」的バンドでは無くなった印象があります。

このライブレポの終わりに記したことを改めて。
http://d.hatena.ne.jp/mikk/20091127/p1
3rdが出たときに「まとまった音になっちゃったなあ」と思ったことが懐かしい。空白期間やメンバーチェンジを経て、前作では「今は三つのパートが合わさって初めて曲になるような感じを目指している」と言ってたわりにベースをヤマジが担当する事態になったため、曖昧なまま続いていた感覚が、ようやく具現化しつつある蠢きがあります。
外部の声を入れ、客観的視点と闘いながら組み立てて欲しいアルバム制作もそうだけど、ライブ(フェス)も積極的にバンバンやってほしいなあと思う。どんどん外の空気を吸って、変化していってほしいなあ。40歳を過ぎてこういう状態になるって、カッコイイことだと思います。