「ブロンド少女は過激に美しく」ほかざっくり3本

ブロンド少女は過激に美しく

オリヴェイラ100歳!の作品は、軽妙洒脱でのらりくらりされつつも、最後に見せつけてくれた切り口がスパッと鮮やかで、ガタゴト列車に乗りながらぽわ〜んと余韻に浸ってしまった。歳を重ねただけの熟成された味わいにいつの間にか酔ってしまったみたい。品があるけどエロいところがいいですなあ。オリヴェイラの映画は、走る列車や街並みを見ることもとっても楽しい!今思い返しても、パタパタと頭から場面が広がってくふくふ笑ってしまう。

第九地区

下高井戸シネマにて、やっと見ました。ロードショー公開当時、盛り上がってたのがわかるなあ。オモロイ!子エビちゃん!バカバカしいけどキッチリしてて、でもやっぱりバカバカしくて。子エビちゃん!(ヒドイ感想…)

私は二歳

ヴェーラの市川崑初期作品特集。「足にさわった女」と差し替えられたことを知らなかった人が、次々に受付にやってきては絶叫しててカワイソウでしたが、私はこっちも観たかったのです(んでも「足にさわった女」見たことないから、いつの日か是非)。
父フナコッシーのボンクラ具合も素晴らしく、岸田今日子の奥様姿に痺れ、浦辺粂子のおばーちゃんが素敵すぎて、サイッコーでした。にしても主人公、二歳のターチャンが可愛くなさすぎる!(声は虹色ボイスの中村メイコ、さすが)今だったら子供のキャスティングにこそ、力入れるだろうに…。
スポンサーが森永乳業だからって、やたらめったらこれ見よがしに「森永」印満載で、「牛乳は体にいいのよ」というセリフを強調したり、「窓から落ちた赤子を通りかかりの”牛乳配達員”が救う」展開はいかがなものなの?ちょっとちょっと!