「分身」→「ダークホース」

金曜映画、まずはイメージフォーラムで「ベルトルッチの分身」を。1968年という時代背景に加えて初期作品ということで、若さ故のアオさに満ちていた。主人公の痩けた頬もヒゲが濃くてアオかった。ファーストショットにドギューンとヤラレタものの諸々ツラくて、うーんうーんと唸っているとカッコイイシーンが出てきてワオ!ってなる繰り返し。当然寝ました…。でもエンニオ・モリコーネの音楽の付け方も面白かったし、口琴の音色とか、洗濯機でアワアワのときのサイケデリックなポップ・ソングが良かったなあ。全体的にゴダール感ありすぎるのは時代のせい?いやー、この2年後に「暗殺の森」って信じられない。いったい何が合ったんだ。。。(失礼すぎ)


坂を降りたとこのビルの上、ヒューマントラストシネマ*1で「ダークホース」。トッド・ソロンズ最新作!久々と思いきや前作は日本で公開していない模様、今回はちと物足りなかったかなあ。残酷な皮肉がこれまでほど突き抜けていなく、まなざしがやわらかくなった気がするし、後半主人公を襲う「ハイ、コレキタ」はいかにもトッド・ソロンズ的でありつつも、かなりさらっとしてた。とはいうものの、鈍く重くズムーンと響いてくる。うわああごめんなさいごめんなさいと全方向に謝りたくなるね。。。
邦題が酷いのは誰もが書かずにいられないことですが、公式サイトは未だに「coming soon」ってページあるし(公開中なのに!)、作りが下品すぎるし、せっかく公開するのに見せる気あるんだろうか。

帰りの渋谷駅はいつもとは違う落ち着きの無さ。関係者の人たちのピリピリ感とお祭り気分の見物客と。桜の花が開き始めた。

*1:ここのビルの取り残された感が止まらないのが恐ろしすぎるし、映画館の名前も覚えられないし口にするの恥ずかしいので何とかしてほしい