Godspeed You! Black Emperor

恵比寿リキッドルームにて。開場後ずっとかかっていたのはセルジュ・ゲンスブール、何故なんだろう…。これからGY!BEのライブとは思えません。。。
開演10分前になったらドローンに切り替わって、じわじわと雰囲気が変わってきた。ひとり、またひとりとメンバーが出てきてドローンに合わせて音を出し始め、演奏スタート。
2時間全5曲。ただひたすら淡々と奏でられる音は、今思い返すとある意味穏やかだった。音の中にいながら、その音が次々と流れていく。ロック的なカタルシスは無い。ロックでもなくノイズでもなく、オーケストラに近いかもしれない。
演奏者が多い(一時期よりは少ない?)こともあるからか、PAは全体的なバランスが取られていて、フラットな音像だった。
CDにパッケージングされた暗澹たる世界のこの上ない不穏な美しさは、いざ目の前に提示されると不思議な感覚に陥った。この轟音の中にひとりぼっちという世界観を、たくさんのひとの後頭部が目に入りながら不特定多数で聴いていることにちょっとした齟齬があった。
けっして悪くはなかったし、震えたところも多々あり、飽きることはないけれど途中で冗長に感じたのが正直なところ。派手に叙情的すぎるところが無いとはいえ、、、バランスが難しいなー。
あと、自分の体力不足の無さを痛感…。4曲目のすこぶる長いやつが終わったときにふうううううと思ってしまい、そのまま次の曲へ移行したときはちょっとツラくなってしまったよ。。。
映像は”まさに”な、モノクロで抽象と具象が行ったり来たりするような案配。視覚の影響って思ってる以上に大きいワケですが、刺激が強すぎることなく、音と絶妙にいい距離感でつかず離れず重なり合ってて良かった。
異様にのどが乾いたーと思いながら帰宅。