五月晴れ

光が強く降り注ぐ日だった。今年最後の五月晴れ。昼休み、早々とおにぎり食べて散歩に出掛ける。オフィス街を離れ、古い町名と家屋の残る一角を抜け、閑静な住宅街の入り組んだ道をテキトウに歩く。五月というにはウダウダした暑さだけど、日陰の風は心地よかった。
会社帰り、久々に降り立った街へ。駅も駅前もすっかり様変わりしていたけれど、久々すぎて脳内写真が薄れていたせいか、不思議とじぇじぇ!とはならなかった。この街へ来たら行くでしょーな中華屋に入って頼むのは勿論、「タンメン!」
それから線路に沿った緩やかな坂道を下り、長い長い手紙のような映画を見た。電車映画でもあり、在りし日の東横線渋谷駅を捉えただけでもスバラシイ!のだけど、強度な映像と硬質な言葉の洪水に体内がイッパイで、感じたことをまるでまとめられない。才能と若さと熱意と野心に溢れる果敢な作品で、映画の構造(というのかな)としてあらゆる点で凄い、けれど自分の好みとは異なるというか、今はまだ違和感のほうが大きいことは正直に書き留めておく。でも見ることが出来て良かった。
帰宅して今度はドラマで電車堪能。お座敷列車の楽しい光景なのに哀しみが滲んでくるよ…うう
今日で銀座テアトルシネマが閉館でした。結局行けなかった。会社帰りに銀座はちと遠くなってしまったこともあり、この何年かまるで足を運んでいませんでした、ごめんなさい。。。ここといえば「デカローグ」オールナイトと「欲望の翼」が印象に残っています(というセレクトからして古すぎて申し訳ない)。
さよなら2013年の5月! 誕生月よ、また一年後ね。