欲望のバージニア

欲望のバージニア オリジナル・サウンドトラック

欲望のバージニア オリジナル・サウンドトラック

ニック・ケイブ脚本・音楽…!!!そして1920〜30年代のアメリ禁酒法の時代が舞台ってもう!!!
見終わって、ワー!と叫んで走り出したい気分になった。すごく好きー!
まず時代の雰囲気がツボで、ファッションも素敵。兄ちゃんのもっさりした地味なカーディガンとか末っ子の流行りのバギースーツと帽子とか、ミア・ワシコウスカアーミッシュなスタイルとか・・・うっとり。風景の描写もとても美しい。
そして音楽、さすがにこだわってる!ルーツミュージックをカバーしたり、逆にロックをそういうアレンジでカバーしてて、中でもラルフ・スタンレーによる「White Light / White Heat」のブルーグラスなカバーにシビレタ。キャプテン・ビーフハートの「Sure 'Nuff' N Yes I Do」カバーも。それと教会でのシーン、荘厳でミニマルな賛美歌のハーモニーにも震えたなあ。。。いわゆる宗教サイケと呼ばれるものとは違う恍惚感…あれを閉塞的な空間で聴いたらそりゃあもう。。。
それにしてもミア・ワシコウスカ、カワイイナア!「イノセント・ガーデン」に続いてのツンとしてブスッとしてる表情がよいのだなあ。彼女の顔の輪郭は誰かに似てるなあとずっと考えてて、今やっと思い出した。緒川たまきさんですな。
ストーリーはニック・ケイブ先生の暗黒ロマンチシズムが込められていて、ツッコミどころと仰け反りポイントは多々あれど(末っ子のび太が大失敗!ジャイアン化したドラえもん的兄ちゃんがダブルで登場!どーん!)、暴力!血みどろ!押忍!ってでもでも夢見がちの乙女な漢なワケですよ。そうじゃなきゃあんなラストシーンつくれないよ・・・(実話に基づくらしいけど)
タイトルバックもカッコよくって「LOWLESS」って入るとこ、クールでいいのだー。でも何故この邦題よ・・・

外でて気持ちよくって、遅い時間なのに思わずGROMでチョコチップミントのアイス食べちゃったよ!