「また、必ず会おう」と誰もが言った。

古厩智之監督による「ひとり旅に出た男子高校生がさまざまな出会いを通して成長していく姿をつづった」という映画で、塚本晋也唯野未歩子など気になる出演者が並んでる!わあ!と期待してたんだけど、むうううチョット……
映像は古厩監督らしいオーソドックスな捉え方*1なのだけど、あり得なすぎるストーリーに薄い人生訓が盛り込まれた台詞が乗っかって、最初のパートからエッエーーーー!と仰け反ってしまい最後まで。で、コレ原作があって、その出版社を知ってナルホド・・・。タイトルからしてアレですもの。原作に忠実なのでしょうか。それとももっと人との出会いがあったのかな。
人物設定があんまりにもなテンプレ具合で、せっかく役者さん揃ってるのにもったいない。デコトラ運転のオッチャンが「そういう役を一人芝居で演じているイッセー尾形」にしか見えなくなってる(巧い故に浮いてる)のを筆頭に、誰も彼もがツラかった。医師なんて、オモシロ可笑しくしてるつもりだろうけどあの台詞は無いわ。オバチャンも子供も記号みたいで酷い扱い。演出が真面目なだけに笑いどころになれない…
どこかに愛を持って見たいと思っているのにことごとくかわされてしまったよよよ。キビシい言葉並べてすみません。

*1:音楽がいつも、ある意味正統派でなんというか古臭くも感じられるのが気になるケド