「ブランカニエベス」

師走ならではの業務が増えてきた会社帰りに新宿へ向かい武蔵野館へ。
ブランカニエベス」〜 白雪姫が美しき闘牛士へ―スペイン発ダーク・ファンタジー 〜なる宣伝文句のこの映画がシネマライズでかからないということが、2013年の現状なのだなあ。
殆ど情報をいれていなかったので、構造(というのかな)にびっくりした!
途中息を詰めたシーンがあったのは確かで、ウオーッと昂ったけれど……「影響を受けた数多の映画の世界観を表現」にとどまってるようでなんだか物足りない。シーンごとの絵の美しさや場面変換の鮮やかさは見事だけど、映画的というよりも音楽的な編集能力に優れていて、白雪姫をテーマにしたセレクトテープのようだった。幼少期のA面から成長後のB面へ、そしてオートリバースでA面へ。くるくるくるくる。スパニッシュギターと踊り子と闘牛士の舞いが眼に耳に、残像となって廻り続けてる。映画館で捕らわれたかのように見るべきとも云える。
後半の「こびと闘牛士団」はヤバい!ズルい!闘牛士として活躍する場面をもっと見たかったけれど、そこは描きたい部分ではなかったのだろうな。