セインツ -約束の果て-

原題:Ain't Them Bodies Saint。今月始めに見ました。maplecat-eveさんのヒトコトがキッカケで見に行ってやっぱり大正解、ほんっとーにヨカッタ。よかったなあ。柔らかな光の美しさ、そのオレンジ色の輝きが目に焼き付き、瞳をとろりとさせられる。そして夜の闇の深度に彷徨う。
主人公の男女はアウトローな人物だけど、ルーニー・マーラは品性ある美しさだしケイシー・アフレックは純真なまなざしを持っているから、悪人には見えない。それは恐らく監督の狙いなのだろう。ファッションのスタイリングも素敵だし、音楽の使い方も素晴らしかった。アメリカ南部のゴスペルやフォークを基調にアメリカーナの流れを組む選曲で、演奏とドラマの絡みが見事、ハンドクラップがとても効果的だった。そして弦の低音の響きが胸の奥底でずっと鳴っていたのが印象的で、ずっとぞみぞみさせられてタマランかった!
アメリカ映画のある一面をイマドキの高度なセンスで構築させた映画だった。シネマート新宿の小さいほうが上映館だったのと、邦題の安っぽさが残念でした。