バランス

今朝、駅から会社へ向かうとき、通りを抜けるひいやりとした風と太陽のあたたかな光のバランスがとてもきもちよくて、すこし遠回りして歩いた。ナントカな暮らしなどと言われるけれど、こういう瞬間を捕まえるか否かじゃないかしら。上質な物を揃えたりするのじゃなくてね。

昼休みは散歩。いい天気。

オフィスビル群から一本それると、民家や公園や神社が並んでいる。


ライズの話。閉館当日でも言葉も無くひっそりと終わりそう……。いや、それでいいのかも。終わりとなると店側も客側もセンチメンタル過剰でテンション上がりがちだけど、それもどうかと思うし(自分に言い聞かせている)。でも。どんなお店でも働いている人の、伝えようとする気持ちが感じられないのは哀しい。作り物や借り物や例文ではない気持ち。この何年かのライズの上映作品や受付スタッフからは、熱が感じられなさすぎた。


京都で喫茶店に行くと、店の佇まいやかかっている音楽に合わせて、人と喋る店・静かに過ごす店の住み分けが出来ていていいなあと思った。東京はどんな店でも大きな声で喋る人たちがいる。私語厳禁を掲げるとある店はひとり客が集まるものの、コーヒー一杯で2時間3時間と過ごす方も多いと聞き、それだとお店側は大変だよなあと心配してしまう。


双方がきもちよくいられることって難しいとつくづく思うのだけれど、お互いを尊重し対等な立場で接しようとさえすれば良いのだよね。そんなシンプルなことが出来ないから世の中はこんがらがっているのだ。