延暦寺東塔

まず向かった根本中堂は延暦寺最大の仏堂でその暗がりへ入ると空気がぴいんと張りつめたなかに僧侶の読経が厳かに響き渡り、背筋が伸び引き締まります。暫くその響きにからだを預けました。後から後から被さっていく余韻が実にここちよい。これ以上ない緊張感とこれ以上ない穏やかさとが相まっていてからだのなかが空になってゆきます。
天台宗のお経は聞き慣れ耳に残っているものとはちょっと違う不思議なリズムとフレーズがあるように思えました。

このお堂の前には高い石段がありその上には文珠楼という門があるようですが石段が凍っているために昇ることは出来ませんでした。

東から西への道

周囲はドライブウェイになっていて琵琶湖を望む格好のビュースポットのようで車で走ったらさぞかし気持ちよいことでしょう、が免許すら無い我らの頼みの綱である公共の交通網は途絶えているのです。むーん、さてどうしようか、まあ歩道はあるから天気もいいことだし(寒いけど)歩いてなんとか西門まで行くことに。



他に歩いてるひとなんていませーん!でもこんな雪混じりの山道がとっても楽しかった!キリキリさっむいなか私はいまなんでココを歩いているんだ?とワケがわからなくなるけどそれが楽しい。

車道(車も全然走ってなーい)を渡る橋の先に山王院というお堂があり、ここから西塔エリアに。





この赤いのはなんだろう?


こんなに寒いのになみなみと水をたたえた噴水が。その先に赤いお堂。

苔が太陽を浴びて輝いている!もすもすふかふかと敷き詰められ雪を残した苔はなんて瑞々しい!




そして西塔の中心へ

この向こうにはにない堂、そして西塔の本堂である釈迦堂がありました。ここまで来るとやっと人が・・・。皆さん車で来たのですね・・・。東塔と西塔を結ぶ道を走る車は無かったから琵琶湖のほうから西塔へやってきたと思われマス。
お堂の前には釈迦伝が掲示されていてコレが怖かった・・・。

お釈迦様苦行に耐えるの図。

妖女たちの誘惑にも耐えるの図。


さすがにこの先へ進むのは辛かろうと戻ることに。
さっきの歩道はぐにゃぐしゃ遠回りだろうから車道を歩いてみた。

やっぱりいるのは我らだけー!ここはドコー!