今年の音甘映画館

「音」エントリに関連して、今年印象的だったのは"ミュージシャンによる「美術」の視点からのアプローチ"です。

  • 池田亮司 +/− [ the infinite between 0 and 1] 」

「公立の美術館でやるとは…」と非常に不思議なキブンでしたが、「耳で、目で」、期待に違わぬ刺激を受けました。地下の巨大スピーカの作品は、ライブではなく「展示」だからこそのものでした。
改めてコーネリアスとの共通点を感じ取りましたが、「De La FANTASIA」で同じステージに立ったことも興味深かったです。 →http://d.hatena.ne.jp/mikk/20090424/p1

  • 「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」

大友良英の問題定義を高く掲げた精力的な活動も素晴らしかった!
とかく「音」は「音」だけの世界であり、その中も細分化されつくしていて、隣の人が聴いている音もまるでわからない現在において、「空間やノイズをもう一度とりもどそう」という思いが込められた「休符だらけの音楽装置展」は、普段フツフツと考えていたことを提示してくださって、胸がすく思いでした。
「装置自体」は新しさはないけれど、会場全体に流れる空気の新しさといったら!これからの新たな展開を楽しみにしています!(「サンレコ」の対談も非常に読み応えがありました)→ http://d.hatena.ne.jp/mikk/20091101/p2