クッキリと晴れた年末の朝。2009年を振り返ることに致します。(以下、カテゴリごとに続きます)
まずは「音」。2009年のベストアルバムと、考えることあれこれ。
今年はこの曲で始まりました。コレを聴いたときは「新しいトビラを開けた」高揚感に満ちていたんだけどなあ。
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- アーティスト: Higamos Hogamos
- 出版社/メーカー: DC Recordings
- 発売日: 2009/03/23
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I Had the Blues But I Shook Them Loose
- アーティスト: Bombay Bicycle Club
- 出版社/メーカー: Ume Imports
- 発売日: 2009/07/07
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- アーティスト: All Tiny Creatures
- 出版社/メーカー: Hometapes
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: LP Record
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- アーティスト: Volcano Choir
- 出版社/メーカー: Jagjaguwar
- 発売日: 2009/09/22
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- アーティスト: Bibio
- 出版社/メーカー: Mush
- 発売日: 2009/02/03
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- アーティスト: The Long Lost
- 出版社/メーカー: NINJA TUNE
- 発売日: 2009/02/28
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Molly Berg & Stephen Vitiello/The Gorilla Variations
(ジャケ画像のみ)
イーサン・ローズと同様に、「デジタル世代のアコースティック」な温もりが好き。「今」だからこその、音。
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Giuseppe Ielasi/Aix
(ジャケ画像のみ)
- アーティスト: Oneida
- 出版社/メーカー: Jagjaguwar
- 発売日: 2009/07/07
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「音を聴く」という行為を改めて認識させられる音盤。
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「耳に届くまでにどのような経路を辿ったのか」「どのように所有物とするのか」が多種多様化した今、音楽を聴くことは「イベント」でも「装飾」でも無いことを、私はきちんと捉えたい。ひとつの「作品」であるということ。「人が作ったもの」であるということ。だからこそ、「良い音楽に出逢うこと」を、「それに対して私が払う行為(お金を払うことや聴き方など)」を、大切にしてゆきたい。そのきっかけをくださるお店の方々に、愛読するブログの方々に、感謝します。そして勿論、敬愛するミュージシャンの方々にも。
音楽雑誌やレコ屋のコメント無しに、純粋に「音のみ」を知ることの出来る昨今ですが、優れたミュージシャンは発言にも重みがあるものです。例えばサーストン・ムーアの「音楽が金儲けをするのに最適な場所ではなくなってしまったわけだから、これから音楽をつくりたいという人はすごく献身的にならなくてはいけないし心からやりたいと思わなければならない。」という発言*1がありました。
「音楽産業」が大きく様変わりする今、自分と周囲(目に見える&目に見えない)を理知的に感覚的に把握出来るか否かは、ミュージシャンにとって非常に大切なことになるのではないでしょうか。
だからこそ、「インタビュー」は大きな意義をもつのではと考えます。発言方法としてはブログやツイッターがありますが、「目利き」たる幅広い視野を持つ「聞き手」との会話により導き出された「言葉」の重みがあるはずです。従来の「プロモーションありき」なピックアップだけでは、わざわざ雑誌を買うこともないでしょう。
webマガジンも含めて、社会の動きと密接に関わった"スモール・スモール・サークル"ではない「音楽広場」が消滅しないことを望みます。音楽雑誌関係のライターさんも大変な状況かと思いますが、ネット中心の今だからこそ出来ることがあると期待しています。