土日のこと

【土曜日】今日も灼熱。肌がジリジリと焼けてゆくのが解かるくらい。お昼に食べたトマトの冷製パスタ美味しかった。渋谷へ向かう。当然駅前は人で溢れ、センター街の入り口にはGROM(アイス屋さん)が出来るみたいで、その横の元さくらやの建物も工事中、向かいのパン屋だったとこはテナント募集中。
HMV渋谷も人でイッパイだった。インストアイベントのことは昨日書いたとおり。

ここを出た後はちょっと休憩、界隈の喧騒が嘘のように閑散としたこの場所も、何度も無くなると噂が立ちながら亡霊のように持ちこたえているけれど、奥にあるテナント喫茶店もひっそりとしていて、ほっと落ち着く。さっきまでの熱はいったい何だったんだ? この店の毎度の静けさは客としては渋谷のオアシス…。50歳くらいの細い男性店長の接客が丁寧なだけに、その佇まいに悲哀を感じて「ガンバッテ!」と応援したくなるんだよ…。

それから花火大会へ行った。河原の夕焼けが赤く美しい。

花火へ行くたびに「来年はコレを用意しよう、ココで見よう、このルートで会場を出て帰ろう」と経験値?がアップしていくのが楽しい。で、今年は最高の場所で見て、帰路もサクサクだった。
花火に合わせてクラシックやゲーム音楽なオーケストラが鳴っているんだけど、フィッシンガーばりに花火と同期したらサイッコーにかっこいいのに…って毎年言ってる気がする。


【日曜日】お昼はカレー。サンバルとラッサムは確実鉄壁なウマさ。オクラとじゃがいものも美味しかったなあ。その後気合を入れて乗り込むのは、夏休みの原宿なのである。覚悟しなきゃ向かえません。
車窓から見えた竹下通りは、昨日の非常階段のインストアライブよりもカオス…。カンカン帽多すぎ。
原宿セントラルアパート→GAPがあったビルも無くなり、ぽっかりと開いた交差点。角を曲がると女性ばかりの行列は30m先のパンケーキ屋まで。去年の夏はドコに並んでたんだろうね。
また路地を曲がると人気のない通りになり、辿りついたギャラリーで「横井軍平展」を見た。
小さなコーナー的展示だけど、スッゴクおもしろかった。これについては後日記すことにします。

路地に逃げ込み、坂を上がる。誰もいない住宅街の白さにクラクラする。白昼夢みたい。そもそも並んでいる家々やマンションが高級感溢れ生活感がないから、よけいに幻みたいなんだな。

渋谷はその名の通り、谷を成すように坂が入り組んでいるけれど、喧騒から一歩入るだけで静かな坂道の路地になるのが、歩いていて楽しい。「渋谷=人がいっぱい・混雑・うんざり」じゃないんだな。
路地=隙間…さっき見た横井軍平の話を思い出した。

蝉がのたうちまわって、ピタっと止まり、弱々しくビィーーーーっと鳴いていた。

スパイラルに寄って写真展を見て、国連大学前のマーケットでトウモロコシを買い、スルスルと坂を下りて渋谷へ、HMVへ着いた。

夕飯に昼間買ったトウモロコシ。甘くて瑞々しくて、とっても美味しかった。おやつに豆かん。そよそよ吹く夜風は涼しい。
2010年の夏、「変化」を肌で感じながら過ぎていく。