Tomi Lebrero / 神楽坂 毘沙門天善國寺書院


空の色が薄くなってきました。
先週の日曜日、神楽坂の毘沙門天堂でトミ・レブレロのライブを見ました。
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日本から遠く遠く離れたアルゼンチンの首都ブエノスアイレスからやってきた彼は、バンドネオンとギターを操るSSWで、ライブを見るのは初めてです。今まであまり御姿を把握していなかったのですが、今回間近で見た彼は小柄でなんとも愛らしいお顔をしていて、思わずにこやかになってしまうのでした。
会場は畳の間でライブを見るような空間では本来ないけれど、彼が持つチョット不思議な魅力に妙に合っていました。
表情豊かな声の伸び具合、カオシレーターを取り付けたバンドネオンは魔法の箱となって郷愁と哀愁を滲ませながら、声に寄り添い広がっていきます。手足、いや体全体を使って演奏を繰り広げる彼はトロールみたい。
そのほか、松尾芭蕉をモチーフに(!)エモーショナルにライムを刻んだり、会場脇にある小窓から登場したり(ヨガをやっていて体が柔らかいらしい)、オモシロエピソードも満載。そしておばあさまやアルゼンチンの先人達について唄う楽曲には、深い尊敬の念が込められていてぐっと来てしまった。
畳の間、でありながら私たちは共に拍手喝采、日本とかアルゼンチンとか国を超えて、でもきちんとそれぞれの民族性を感じつつ、トミの産み出す音に一緒に盛り上がりココロ踊ったひととき。
こんな遠くの日本に来てくれてどうもありがとう!! とっても楽しかった!