晩秋のひかり

昨日は良く晴れて気持ちの良い朝だった。洗濯をして、出発。馴染みのカレー屋に行くと、「冬野菜の」カレーになっていたし、BGMにはKings of Convenience、うん、すっかりそういう季節だ。
ぺろっと食べ終えると(私は食べるのが早くって、先に食べてる人たちをゴボウ抜きで会計を済ませてしまう)、勿論お散歩。気になってた小さなお菓子屋さんへ行くとこの時間でケースはカラッポ、完売。う、うーん、予約しないとダメなのはキツイなあ。京都の和菓子屋さんと同じと思えばいいんだろうケド、なんともなあ。。。

穏やかな住宅街をズッと歩く。昭和40年代くらいに建てられた家が多いかな。車の交通量が多い主要道路に出ると、ファミレスやスーパーが並んでる。その合間に広い敷地の邸宅があり、この界隈の地主さんなのだろうな。その角を曲がると鉄塔が立つ工場跡地みたいなただっぴろい土地があり、真新しい建売住宅が数軒並んでいて、ちょっと異様な風景だった。
再び住宅街に入り進んでいくと、ばっと広がる畑。

それを超えると、上水が流れていた。

川に沿って木々が茂る散歩道。

あたまが澄んでくるようだ。

西の空を見遣って傾き始めた太陽のひかりが目を刺した。

そしたら、なんだか急にぼんやりしてしまって、ふっと哀しい気持ちに陥ってしまって、落ち葉を踏みしめながらずむずむと沈んでいきそうだった。なんなんだろう、この気分。別段、ちっとも嫌なことも辛いこともないのだけどね。晩秋のひかりがそうさせるのかしら、センチメンタリズム。道端の野良猫は知らんがな、とそっぽを向いていた。

小さな駅に辿りついて、列車に乗った。行き先は何処だ?