その2:気ままにウロウロ、平野の街


さて、古い商店街へやってきました。大阪の平野区です。90年代から街づくりに力を入れている地域で気になっていたのです。

「平野町ぐるみ博物館」は、私たち平野の町づくりを考える会が1993年から取り組んでいるミニ博物館運動です。博物館といっても、施設や展示物を整備することを目的とするのではなく、運営者と訪問者とのコミュニケーションを通して、住民自身が楽しみながら地域を再発見しようとする試みです。

そんな様子が駅からの道なりには無く、なんとか商店街まで来たものの地方都市によくある寂しげな印象があり、ちと動揺。。。

ああっ!泣いちゃう…


この界隈に点在していろいろあるみたい。アーケードの下を歩いていたら

こんな古い店舗が並んでるところに

お寺がひょっこりと。

ええ?どうゆうことー。「ウソをつくと舌をぬくぞ」ててて? 中に入ると…


んん?なにこれ?

「極楽度・地獄度チェック」! やってみますよ、、、

じ、地獄…!わーーん!

こんな按配で「オモシロコーナー」がアレコレと。

境内の一角には昭和な駄菓子屋さんに並んでいたおもちゃが展示された「小さな駄菓子屋さん博物館」があったり。

その脇には平野の音風景が聞こえる「音博物館」があったり(CD試聴機で聴く…)

地下に入ると、水琴窟の音とガラスの曼荼羅絵図のなかで瞑想する空間があったり。

そもそもここは聖徳太子によって薬師堂が建てられ、そこから町が作られたと伝えられる由緒あるお寺だそう。しかしこの仕掛け三昧がそれを感じさせない…。


さて再び街へ。アーケードを抜けると住宅と店舗が混在していました。

ふらふらと気の向くままに歩きます。

お肉屋さんの隣に串カツ屋さんが2軒並んでた。いい雰囲気。

また角を曲がり、、

旧家の入り口に看板。パン屋さんでした。中に入ると好みなラインナップ。お店の方にこちらに旅行で来たことを告げ、少しお話をしました。開店してからまだ1年そこそことのことですが、地元に馴染んできたような感じで、いい雰囲気が伝わって来ました。甘いのを買って歩きながらぱくっと。美味しかった!

商店街という表の裏通りは、昔からのお家が並ぶと急にぽっかり空き地になっていたり、新しい家があったり、じわじわとでも急速に変わっているようでした。でも歩くと目に映るモノがとても楽しく、ウロウロと迷うように散策をしていました。
元々ハコモノに頼らずに地域を再発見してほしいということで始まった「街おこし」であるけれど、20年経ち当時と状況も変わってしまい、あまり更新・機能していないようにも思えたのが正直なところ。でも若い人がやってきたりちょうど新たに回りつつあるのかな。それこそ「誂えた仕掛け」無しに、この街に住みながらこの街を発見しその良さを伝えていくような当たり前のやり方で。

大阪旅日記、もう少し続きマスー!