その3:万博記念公園と阪堺電車


今回の大阪旅は心斎橋あたりの中心地へは向かわず(夜にタイム・ボム行っただけー。レコード高めの設定で手が出なかったヨ。)、周辺地域を回ったのですが、万博記念公園へは初めて行きました。フォトジェニックな太陽の塔はやっぱり載せなきゃね。

大阪モノレールと!モノレールも楽しかったなー。勿論最前面で、小学生グループとともに興奮しておりました。千里ニュータウンの団地群が拝めたり。

EXPO’70パビリオン

この日は猛烈灼熱な日差しで、避けるように入ったのがEXPO’70パビリオン。大阪万博当時の鉄鋼館を利用した記念館。前川國男による設計の建物はまさに!な造り。館内はオレンジで彩られ、タイムマシンに乗り込んだような雰囲気になっています。
実際に使用された膨大な量のグッズや展示品、衣装、ポスター(福田繁雄永井一正亀倉雄策など錚々たる面々。それぞれのカラーが出てて面白い)、図面(青焼!)などなど濃厚な内容でイッパイ!
一番トキメイたのが、スペース・シアター! 武満徹プロデュースの元、武満作品は勿論、クセナキス高橋悠治による音を約1000個のスピーカー(!)で、レイザー光線など視覚効果も合わせて当時の技術を駆使したスペクタクルな環境で流し、時にはコンサートもやっていたそう。実際に使われたホールはガラス越しに見下ろし、映像で当時の様子を見るだけなのですが、ワクワクしたー!
展示の小ネタとしては「ブルガリア館でのヨーグルトから貰った菌により、1年後に商品化されたのが”明治ブルガリアヨーグルト”」ってのが面白かった。
外の強烈な日差しを超えるような、狂乱・熱気に包まれた当時の空気がぎゅっと詰まった展示で楽しかったです。

みんぱく

いつかいつかと思っていた国立民族学博物館。ここがもう、トンデモなかった!「世界は広い」というアタリマエのことを体感させられる密度の濃さ。しょっぱなのオセアニア地域のお面から飛ばしまくる展示品の数々。とにかく「見ろ」「感じろ」といった具合にドカンドカンと陳列され、ツラツラと説明書きは最低限。見ても見てもまだまだあるヨ!ひー!!
民族楽器の展示も楽しかった。触って演奏も出来るのです。
ここでかなりな時間と体力を使い果たしてしまい、千里ニュータウン探訪は断念した次第…。みんぱくって、そもそもが後の日銀総裁 渋沢敬三が自邸の屋根裏部屋に収集していた民具を寄贈したことがキッカケってのも凄い。今の政財界にこういう人物がいるだろうか?

阪堺電車

さて日も変わって、大阪を南へ。堺市に出向いた帰りに乗り込んだのは阪堺電車!「天王寺-堺間を繋ぐ大阪唯一の路面電車」でございます。ワーイ。

ぽつん、と駅。

この路線図…!なんて愛らしい!

キター。

運転席。


川を渡る。向こうには「夏雲」、色が濃い。

停車場。この何も無さ具合がスゴイね。。。

目の前には住吉神社。お参りしました。


ここの交差点は、路面電車が交差する! 

広い車道の真ん中を走りながら見える堺の街のすこーんと空いた感じから、ぎゅっと詰まった下町風情な住宅街になり、向こうに見える高いビルがどんどん近づいて、天王寺に辿り着く。そんな街並みの変化も楽しい路面列車旅。