わたしたちの宣戦布告

事実を元にしているけれどあくまでもフィクションであり映画だった。終始、屹然とした姿勢であることが素晴らしい。しっかり描くところ、さらっと流すところの取捨選択もいいな。これはあくまでも「わたしたち」2人の物語であり、わたしたちとは「わたし」と「わたし」である、だからこそ共に戦うのだよ、どんなことがおこっても。ということを"最後まで"ぶれずに伝えてくれた。
こちらのインタビューがとても良かったです。

私たちは1つのレッテルでおさまるような人間じゃない、人間というのは色々なものを持っているんだと。環境や状況が変わっても……ドラマが起こっても、自然災害が起こっても……自分のアイデンティティを持ち続けるんだという意思表明でもあるし、そういうことをシェアするラブストーリーでもあるんです。
http://www.webdice.jp/dice/detail/3621/

ローリー・アンダーソンを始めとする音楽の使い方に、音楽を聴く事が日常である人だなあと思わせられたし、いつも同じな着回す服装も素敵。こうゆうとこ、好き。それとエンドロールのこの曲がとても好き。

それにしても、上映がなぜbunkamuraだったのだろう?この作品にまるであわなくて勿体ない。bunkamuraなマダームなら「不謹慎だわこの映画!」とか言いそうだもんなあ。フランスでは大ヒットというのにあっという間に終わってしまった…。90年代ならばそりゃーライズで!サントラも売れてさあ!
って展開になりそうだけども。