スカイラブ

おもしろかったー!監督・脚本・主演第3作目となるジュリー・デルピーの貫禄たるや!(見た目も…)
親族一同が集まって、食べて呑んで喋り倒し、その傍らで子供たちがキャッキャッする、なんてオモシロいに決まってる!
夏の日のたった一日。とりたてて大きな出来事が起こる訳でもない。しかし会話の中にちょっとした緊張感や親密さが感じられ、次第に個々の問題が浮かんでくる。酔いも回って大人たちは夫婦間の話題もあけっぴろげになり、政治的な内容を繰り広げる。ここでハッキリと信条を述べ議論になるあたりはフランスらしいな。それでも結局血のつながり故彼らが決裂することはない。今こうやってワイワイしているのは楽しい感覚だけで出来上がっているのではない。彼らが羊をさばいて丸焼きにし食べる、それを遠巻きに見つめる放牧された羊たち。
そんなこともありながら、子供たちの無邪気な笑顔と悪ふざけによってキラキラと光り輝く時を生むのだ。

みんなで外で食べるごはん、突然の大雨でワーキャー、アニメ見たり、人形あそびしたり、夜はやっぱり怪談話、、、夏休みだからこその出来事、あの日の絵日記。列車の加速に合わせてさーっと蘇ってきたあの夏の日。スカイラブをニュースで見たあの日。郷愁とか感傷ではなく唐突に思い起こすあれこれ。

夜に子供たちがパーティではしゃぐシーンがカワイイ。そして一転、DEAD KENNEDYSの「Too Drunk To Fuck」!!この曲がかかるくだりのメガネッ娘がサイッコー!ちょうかわいい。私も今後あの台詞を使いたい。
映画の舞台は1979年、ソウルでディスコなイケイケからパンクに移行するムードはあんな感じなのかな。んでも「Too Drunk To Fuck」は81年の曲です…。

おまけ

フレンチってことでね…。秀逸で斬新なカバー!