今日、キミに会えたら

今日、キミに会えたら [DVD]

今日、キミに会えたら [DVD]

新宿のミニシアター シネマカリテ企画による、日本未公開作を中心とした上映特集”カリコレ”にて。2011年のアメリカ映画で、既にDVDにもなっています。
大学生の二人が出逢うところから始まるラブストーリーで、描き方は悪くはないけれど私には幼すぎた。監督は1983年生まれだから20代の終わりにこれを撮ったわけで、うん、高校生から社会人数年目くらいの人で恋愛体質の人が見たら「切ない・・・」と心締め付けられるかもしれない。
原題は「Like Crazy」、こっちのほうがずっとずっと見てもらえるタイトルだと思う。なんであんな軽〜〜いタイトルにしたんだろう。センスなさすぎ。
二人の人物像やどういうところが好きになったのかを詳しく語らないところが、逆に自分を投影しやすいかな。思い出のシーンとか、きっと自分とダブるよね。ラストのああいう後味はこの何年かの流れを汲むのでしょうか。それと、最近見た「ハンズ・アップ!」同様に、不法滞在は欧米では深刻な問題だと感じる。私の認識不足が恥ずかしいけれど。
こういう感じのドラマ(映画でもいいんだけど)、日本ではつくれないのかなあ。ラブストーリーとしてあくまでも「わたしの」物語でありながら、演出も音楽も小道具も洗練されていて、社会問題もさらりと盛り込まれるような。
本作はデジタル一眼(キヤノンのEOS)で撮影し製作は低予算、更に台詞は即興だそう!見た後で知って、ビックリしました。
シネマカリテはいつもいい映画をかけてくれるし、今回のような企画も本当に素晴らしい!と拍手するけど、大きいほうのスクリーンの、客席の形とスクリーンサイズのバランスが良くないのがとてもとても残念です・・・。正直、あまり使いたくない・・・