六月燈の三姉妹

「鹿児島の和菓子屋の姉妹」のお話と知って俄然気になったものの*1 *2、上映時間が10時台とか早いのしかない!そしたらちょうど行ける日あったので、見に行きました。六本木の朝はオールで飲み明かしたテンション高いグループが大声で唄ってて、あーこれがもしかして今流行ってるというアニメ映画の主題歌かしら…。

鹿児島の路面電車が走る風景に高鳴るも、舞台である和菓子屋の家族はそれぞれにベタで直球な事情を抱えてて、そんな家族ありえんがな! 田舎の商店街でそんなのしてたら、街の噂で生きて行けないよ・・・。いかにもテレビサイズでちんまりしてて、笑いもベタで。連ドラにすればよかったのに。うーーーん。かつての邦画にあるコメディの粋なセンスとなんでこんなに違うのか。3姉妹への商店街のオッチャン達の反応は「現実なんてあんなモノ」かもしれないけれど、今やるにはゲスいし、和菓子制作中に壮大なクシャミをするなんて職人に対して配慮ないよなあ(新作和菓子の「かるキャン」も不味そう)、こういうデリカシーの無さが笑いのネタにしちゃうのは、もういいんじゃないのかなあ。。。
とまあ文句ばっかり書いちゃったけど、ターゲットは60代以上の「そういう」映画なんですといわれればその通りで、そのセオリーに乗っ取った映画としては正統な真面目な作品なのだろう。

*1:私も和菓子屋の姉妹として生まれ育ったのと、旅をした鹿児島の印象が良かったからです。かるかん美味しいしね。

*2:それと津田寛治が出てる…(こそっと)