一年に一回行く街

年末恒例大宮詣。三年連続三回目。土地勘も縁もまるでなく、慣れない京浜東北線埼京線に乗って何故大宮へ向かうのか?それは「more records」があるからだ。セレクトはポストロック以降のラインで、私が手に取りがちな線とは多少ズレているからこそ、自分にとって新しい音盤に出逢えるのです。新譜旧譜/邦楽洋楽関係なく並べられているのがまた良いところ。 http://morerecords.jp/

この店は市役所のある通りに面しているのですが、三年ごとに訪れると景色が変貌していることに驚かされる。初めて来た時には既に超高層マンションが出来ていたけれど、周辺環境との異質感が凄かった。家屋やお弁当屋さんなどの個人商店の古い(といっても70年代以降?)2階建てが並んでいる通りは、拡幅工事が進んでいてセットバックされた箇所がいくつもあり、デコボコした道になっていた。今回は教会にも解体工事の札が付いていて、遂に界隈の立退きが終わったようだった。
今私が普通に利用している道も、例えばオリンピックの時に拡幅されたり新設されたりして出来ているものが多い。歩いていると横切る道との角度がおかしくて、それは元の町割りを無視して突き刺した道路だからだ。勿論、広くなった道路は車が駆け抜けやすくなり、救急搬送など便利になることも多いだろう。そうやって人々の暮らしが続いていくのだこれからも。

参道を歩き、うどんを食べ、コーヒーを飲み、CDを買って帰る、川を超えて。