uminecosounds「混沌としてすいません」

ワンマン!ほんっと楽しかった!大充実の幸せな時間でした。素敵なバンドだなあ。

ライブ前は勿論大事なメンバー、ウミネコカレー、2,3日前にフルサトさんが「ポークを仕込んで」云々と呟いていらっしゃったので、まままさかのビンダルー?とドキドキしてたらやっぱり来た、ポーク・ビンダルー!やったー!数数多あるカレーの種類のなかでも、大好きなのです。フルサトさんによる味わいは”辛酸甘”がバッチリで、肉も旨味が抜けてなくて美味しかったナア!数日前から仕込みが必要なほど手間と時間がかかるカレーなのに、他にもあと3種も用意されていて、スゴイ。ポークともう1種類は、こちらも大大スキなダル・カレー。普段カレー屋さんでも選びがちなこの2種は私にとってはスペシャルなセットで、あっという間に食べてしまった・・・美味しかったーーー!ごちそうさまでした。
ところで開演前にジャズ・ブッチャーがずっとかかってて、メンバー内の好みじゃなさそうだから会場側のセレクト(これまでグラスゴーなメンツの来日公演してるし)かなあと思ってたら、後でコテさんの選曲だと知ってビックリしました。むかーしから好きみたい。そうなんだー!この間のライブは見に行かれたのかしら。


さてライブ。1曲目は”飛び入り”でピアノに坂口光央さんが登場。坂口さんは階下のo-nestでのMANNERSでkey.を担当していて、ここにカレーを食べにきたところ、「じゃあ出て!」ってことになったとか。そんないきなりな演奏なのにバッチリで、すーごく素敵だった!! 当初から入っていたみたいにぴったりで。後半にはもう一人の出演者、前野健太さんも登場して1曲唄ったり。こんなハプニングを起こすことが出来るのも、ウミネコならでは。スドウさんも下にいって飛び入り演奏したらしい、ふふふ。

ウミネコのアルバムはdipに比べたら聴く頻度も少ないけれど(スミマセン)、一緒に(心のなかで)ずっと唄えることに驚いた。そしてすっごく楽しくって幸せな気持ちに包まれるのだ。唄が中心にあるバンドだけど、それを支える演奏もそれぞれ表情豊か。4人の個性がくっきり表れているのにひとつにまとまって過度なところがない。

一部終了ということでしばしの休憩になり、読み始めた本の文章が目に止まった。

場にしても、あばかれることを望んでいるとは限らない。そおっと近寄り、ひとかたまりの時間を過ごして親しくなり、触れることを許されてから触れる、という律儀なスタンスを、内藤さんは自分以外のあらゆる対象に対して守り続けているようにわたしには見える。〜 「OKU 内藤 礼 ----地上はどんなところだったか」文:鈴木るみこ(47P)

その言葉とギターの音色がリンクした。え? あまりに自然だったので、一瞬状況がつかめなかったけれど、ヤマジさんがステージでひとり、ギターを爪弾き始めたのだった。弦の響きに吸い込まれて、体が固まってしまった。この感覚を私は忘れないだろう。あの数分間のギターの音色を言葉でどう表現したらいいのかわからない。背筋を曲げたあの姿が目に焼き付いている。

続いてコテさんとスドウさんも登場してヤマジさんが唄うは「i wanna be adored」!!!ギャー!
その後「リクエストある?」と聞かれて「teenage(fanclub)!!」と言いたかったけど、チキンなので声が出ず・・・「前に日本語詞で演った」っていうから、じゃあ絶対「concept」じゃんか!と思えどもやっぱりチキンなので・・・
そしたらコテさんが「dipとか?」などと言い、1st出た当時の思い出を語ってくれてちょっとうう…となり、更に「fall in holy」を挙げてくれて(うううううう)となってたらヤマジさんがイントロを弾いてくれて、涙目・・・。あーTFCなんて図々しく言わなくてヨカッター。。
で、結局演ったのは「the concept」!わーーー!でも前にカバーしたときと同様、最後の「うーう」って静かになるとこはやらないんだよねえ。あの部分が好きなんだけどナ。


コテさんが作った曲「ニンニキ」のアンサー・ソングとしてヤマジさんが作った「ニンニキニキニキ・アンハッピー」は、秀逸。ほんのちょっとの匙加減で「アンハッピー」な切なさが。んでとってもヤマジさんっぽい。
「like a daydream」が出てきたり、「boys don't cry」のイントロで始まったり、そういう会話と演奏が地続きなところが好きだ。そのうえカレーもあるんだもんね。暮らすってことは音楽を聴き、演奏をし、唄い、カレーをつくって食べて、喋って、笑って。それだけだけど、始めたらどんどん深く広がっていく、そして何よりただ単純に楽しいのだ。


会場は渋谷 7th FLOOR、座りなので長時間のライブでも疲れなくてヨカッタ。(と身勝手なこと言うけど歳取ると結構切実ヨ。。。ミュージシャンって感覚だけじゃなく、体が丈夫じゃないと出来ない仕事だなあと思うのです)
あとあとカレー食べるの、o-nestのロビーのとこだと周囲の明るい雰囲気(友達同士感というか)に緊張してツライんだけど、今回はそういうの無くて落ち着いて食べること出来て嬉しかった、んです。。。