ドボクな写真展2つ

●広川泰士 写真展「BABEL Ordinary landscapes」
紹介記事の写真を見て、これは見たい!!!と品川キャノンギャラリーまで。
橋や道路などのインフラの工事中を捉えた写真群が中心で、大判で展示されているので圧倒的且つ美しい。
工事中だからワイヤーなどが見えたり、空中に浮かんでいるみたいな状況で絵として衝撃的だし、山を切り開いて造られる高速などはこんな場所に・・・と思わざるをえない。また、スライドで同地点で年を追って撮影した写真を映したのも良かったなあ。こういう観測がまた興味深く、貴重な記録となっていた。都心の再開発な解体現場や山の裾野に広がる新興住宅街など随所に批評性が感じられるけれど、単純に日本の土木工事の凄さを痛感する。技術力や造形の美しさも。品川の再開発なオフィスビル内で展示してるというのもなんともまた。


●近藤 太智 写真展「橋を旅する」
広川さんの展示を見に行ったときに知り、今度は銀座のキャノンギャラリーへ。東銀座寄りの場所で初めて通る道だった。銀座とはいえまだまだ歩いてないトコあるなあ。日本全国の様々な橋を捉えた写真群。橋の「構造」に着目しているようで、橋桁や素材などなどひとくくりに「橋」と言ってもいろいろあるのだなあと新鮮な驚きに満ち、楽しい展示だった。一角で、恐らく写真家さんと見に来た方が橋談義をされていたのが楽しそうだったなあ。