ARABAKI ROCK FEST.15

フジも腰が重くなった今、邦楽フェスなんてそうそう行かないよなココロモチなところに、dip出演決定!
そこからの私の心中&行動を語ればアラビアンナイト並みな終わらなさなので端折りますが、まあお察しいただけるかと。。。(費用だの他のメンツだのタイムテーブルだの暑いの寒いの&会社は人事異動・・・)


というわけで嵐の4月をなんとか乗り越え、当日ですよ。私は(敢えていうのもなんだけど)dipメインで2日目に。出演時間は17:45〜なので、午後に到着し2,3バンド見るかなといった優雅な予定。もう年寄りなのでハッチャケる体力も気力も余裕もございません・・・

1日目の情報でシャトルバス待ちが酷い行列&渋滞」と知り、相当!!怯えたケド、昼に並び始めたので既に波が去ったらしく、20分後にはバス乗車+40分程度でスムーズに現地到着。バス降車口からすぐ場内だったので、え、こんなに楽なの?と驚いたくらい。普段着(ワンピとかオシャレバックとか)の子もちらほらいるくらいなので、カジュアルなのだなあ。気負って山登りな格好の自分が哀しい。

こんな遊歩道がある長閑な自然公園といった按配です。


まずはARAHABAKIステージへnoodlesを見に。このステージの雰囲気、良かったなあ。こじんまりしてて緑が見えて。こんななかで聴く彼女たちの演奏は素敵カッコよさにシャキッとした気持ちが、ダルな空気とスコンとした空に相まってて、これぞフェス!な気持ちよさだった。


それからHATAHATAステージに移動して、小島麻由美さんのライブ。楽しかったなあ。ベースはカジくん(今日も青ボーダーにショートパンツ&ベーシストとしてのお姿見れてウレシイ)、ギターは塚本功さん(控えめながらもソロがカッコイイ)で、ドラムはデキシーのハッチさん!皆様の演奏のノリがすーごく良くて、緑のワンピースが小粋な小島さんの可憐な唄が素敵でした。ハッチさんはトークも演奏も盛り上げ方がうまくって、芸達者ダナー。このとき、隣の一番大きなステージではスピッツがやっていて、音がこちらまで聴こえてくる状態・・・。小島さんも「みんなこっちに来てくれてありがとう〜〜」と言いながら、以前カバーしたことあるのでと、スピッツの曲を唄ったり。午後の野外にぴったりなゆるやかな雰囲気でした。



さてこのあとどうしようかな・・・と思ってたら人のいない湖のほとりを見つけて、寝転がる。クラムボンの演奏がちょっと聞こえてくる中、ほげ〜〜。こういう時間がフェスの醍醐味だねえ。。。ホントは移動して見たいのあったけど、まあいいか。。という。



ある程度は当然人も多いので、こういう空間にほっとする。

散歩したいなーと思いつつ。

あの子はだあれ?


さてdipのライブが行われるHANAGASAステージは唯一の屋内で、こんなロケーション!

幻想的で素敵じゃないですか。でもメンツはギターバンド中心なんだけど。

dip

準備でステージ上のスタッフさんの動きを見ていると、こういう方々に支えられているのだなと改めて思う。思いの外、音が良かった。音出しではModern EnglishとModern Loversがチラチラっと演奏されて、うわあと一気に盛り上がった。音が、ああいつものヤマジさんのギターだなあって鳴りをしている。さて、いざ!
1曲目はやはりの新曲!クラウトロック(と言っていいよね?)なインストでカッコイイ!ナカニシさんが立ってドラム叩くのがまた素敵。更にバックには幾何学なカッコイイ映像が!きゃーー!そう、映像付けるならこういうの、なのよ!まさにこれぞ!な映え方だった。その後映像が無いときは白バックにナカニシさんの影が2つ映ってて、これがまたカッコイイの。
新曲からそのまま「9souls」へ雪崩れ込み、次いで「hasty」、前回は新曲の流れと噛み合ってない印象があったけれど今日はスムーズだった。「ode」はこの間の”ベラフェス”でのNARASAKIさんとの演奏思い出す。3人でも凄みのある轟音。そして「it's late」からラスト、と呟いて「lust for life」!
あっという間の30分強だったけれど、すごく濃密。いつもよりもちょっとだけ固くて、完全にはスパークしなかったかなと正直思ったけれど、それでも圧巻の演奏だった。こういったアウェイな場所だと斜に構えた素振りの印象をこれまで個人的には感じていたけれど、今回は「今のdip」を「そのまま」演奏で伝えきっていた。客の反応にちょっと照れた笑顔を浮かべながら、MC無し、タイトでハイスピードに突っ走った様はいつも通りだけど、感覚はこれまでに無いものだった。

外は夕暮れ。きれいだな。
会場はコンパクトで、各ステージ間はフジのように一山超えることはなく平坦。設営は最低限に抑えてある印象で、やっぱりフジのオリジネーターたる凄さを随所で感じずにはいられなかった。とはいえ音もよかったし、何しろ「夜のスペシャルセッション」あってこそのアラバキなんだなと、現地で改めて思ったのです。こういう企画はスタッフ側に各ミュージシャンへの敬意と理解と愛情が無いと出来ない。

フェスに「幕の内弁当的お得感」(あのバンドもこのバンドも見られる!あのビッグなバンドまで!)ばかり求められてもかなしいものだ。ツアーで必ず来る人気バンドだけじゃなくて、気になる&知らないバンドも見てもらえて次に繋がると素敵。だからdipもそうであって欲しい・・・んだけどな。うーむ。今回の出演は奈良美智さんが推してくださったからだそう。新譜出たとき奈良さん、好きってツイートしてくださってたものね。こういう推しに期待以上のお返しが出来たのではないのかなあ(って偉そうにすみません)

19時頃会場からシャトルバスに乗る。まだ早めだからかそんなに待たず、寒くもなく、あっさりと仙台駅へ。ホテルに直行して即就寝、次の日の朝は会社へ直行したのであった、リストバンド切れないまま・・・。


そしてこんなツイートに号泣した私なのであった。

カジヒデキくんに25年ぶりに再会。同じポジパンバンドに在籍していたのです。」https://twitter.com/dip_official/status/592287224516870144
アラバキでの二日間、沢山の知り合いのミュージシャンに会ったり、紹介して頂いたりしました。昨夜帰る直前にはdipのヤマジくんと25年強ぶりの再会!ニウロやノイさんなどポジパン期の話に花が。嬉しかったです!」 https://twitter.com/hidekikaji/status/592696835212496896

「kiss☓☓☓」キッカケでdip the flag〜dipを好きになり且つZESTでカジくんからレコードを買い&ブリッジを好きになったあの頃に、彼らにこんな繋がりがありこんな未来が待っているとは誰が思おうか!!!(めんどくさいファンですみません・・・)ヤマジさん1966年生まれ、カジくん1967年生まれ。1つ違いかー!