5月の映画3つ

旅で気持ちがいっぱいになったからか、映画を観るモチベーションが高まらず。


インヒアレント・ヴァイス」 ヒューマントラストシネマ渋谷にて
ピンチョンの小説をポール・トーマス・アンダーソンが映画化!ってスゴすぎるよー。で、期待通り、すっごく面白かった!以上!って感想この一言で充分よね?ってマジで思う。原作は読んでない(読みこなせない・・・)けど、映像化するバランスが見事なんだと思う。わけわからなくて喧騒の果ての淋しさがたまらない。


「Mommy/マミー」 109シネマズ二子玉川にて
ドランくんの新作を何処で見ようと調べたら、出来たばかりの二子玉川シネコンでやっている!シネコンでドラン!
ドラマチックでエモーショナルな演出はベタでギミック性が高いけれど、堂々と切り込んでくる度胸とセンスが極まった感がある。今回の1:1のアスペクト比使用含め、エンターテイメントになっているように思えた。わかっててそうしてるんだろうけど、私には素直に吸収できないのだなあ。映画のつくりとしてスゴイなーと強く思わせられるけれど、キツイ炭酸はもう飲めないよ。。。という心境。全てがお膳立てされた世界観には私がスッと入り込む余地はなくて、その上に乗っかるか否かで。「グランド・ブダペスト・ホテル」で感じた印象に近いかも。自分が年を取ったことを突きつけられた気分。何しろ”ワンダーウォール”がかかるシーンに至っては、あの曲を聴いた当時にまわりにいた人々を思い出し、完全に映画から気持ちが離れてしまったのデスヨ。。。


「イマジン」 イメージフォーラムにて
高い評価をたくさん目にしたのだけど、私はそこまでグッとこなかった。ストーリーも弱いし、人物も魅力に欠け、映像と音のあからさまさには終始、NHK技研の実験映像を見ている気分になってしまった。ごめんなさい。。。ただし、リスボンの街並みはとても美しかったし、ラストシーンにはおお!っときた。