このところ大規模な美術展に行くことに躊躇してしまう。以下心の狭い呟きなので畳みます。
とにかく混雑していて、作品に正面に向き合うことができなくてうろたえてしまうのダ。ひどいときにはベルトコンベアーにのっかった流れ作業状態が繰り広げられている。これはかなしすぎる。更に周囲の喋り声が気になるときがある。。。喋るなと一方的高圧的に言ってるんじゃなくって。カルチャーセンターで絵を描いているひとも多いようで自らの制作物に絡めて喋っているのはかわいくもあるけれど、中にはまるで関係ない日常の話を声だかにしながらの人たちもいる。彼女連れの男性がいちいち解説していたり。(これはこれでスゴいけど)それと、今や当たり前になった「ヘッドフォンによる音声ガイド」。鑑賞を深めるためにも解説は必要なのはわかるけれど、耳を塞がれて声が直に降り注ぐなかでよく「見る」ことができるなあ。。。初見でこの状態はもったいないと思うのです。「この絵をどう見ることが正しいか」ではなく、「この絵を見て感じ」るだけでいいのになあ。でいいなあと思った画家について書籍を読んだりして感情を整理してまた見ればいいのになあ。それと派手な広告展開が必要なのはわかるけれど、いわゆるカルチャー雑誌から女性誌まで特集を組んで「ここが必見」なんてのもおかしなものじゃあないかしらん。「芸術鑑賞」が「ビジネス」になって街おこしに繋がる昨今、更に刺激を求めるためのツールになっているようで。・・・などといちいち気にして苛立って「俺様ルール」を書き散らしてる私こそ深呼吸して、絵画を見ることを楽しむべきですね。。。