yo la tengo/fade

Fade

Fade

ヨラのジャケット・デザインはいつも、中に詰まっている音とうまく繋がっている。今回のキラキラを目にしてその印象が頭に残りながら再生すると、そのイメージが音として溢れ出す。粒が、輝きを放ちながら、ふあふあと、広がっていくのだ。
立体的な音の形が美しい。鋭角が無く、優しく、柔らかく、滑らかな、浮遊し、旋回する音の中で、微睡みながら溶けながら、最後にふと、からだの芯が落ちていくよな感覚に気付く、頭のてっぺんはしゅるしゅると上昇していくのに、おなかのまんなかがずっ…ずっ…と落ちていく、乖離していくことを微かに認識しながら、それが心地よくてこのまま放っておこうと目を瞑ったままでいる。でもほんとうは、これでいいのかなとも思っている。芳醇且つ淡白すぎるかな、とそこが流石なのかもしれないけど、ね。ちょっと痺れたかった。うん、Electr-O-Pura以前かI Can Hear以後か問題。


雪の予報に不安だったけれどちょっと雨が降った程度だった。大雪から一週間、まだ沿道や屋根には雪が残っている。方々を歩いていると雪かきの様子でその地域に住む人々の構成が伺えるように思えて興味深かった。