「攻殻機動隊ARISE border:2」→珈琲→おでん→「集金旅行」

11月最後の日。楽しみにしていた第2弾!高精度な娯楽作。1時間ほどの本来ならばテレビ枠を劇場で短期間公開してソフト化というやり方はウマいなー。単純に大きなスクリーンで大音量のいい音で見ることが出来るのは嬉しい。情報量が多いけれど、日常から切り離された場所でどっしり受け止めつつもサクッと見られるのは、バランスが良い。オリジナルはこの後の時代を描いているけれど、今シリーズの絵と比べると古く感じられることで逆に歳を取った感が出て面白い。
描かれることはこれまでと変わらないけど、前日潭として若かりし日々の素子さんやバトーの出逢いなどはこそばゆく嬉しかった。ちょっとづつ人が広がっていく様が刑事ドラマぽくて楽しい。
音で云えば今回のエンディング曲はストリングス使いにぐっと来た。微かに揺らぐ音像がすっごく好きだー。んでも歌詞だけじゃなく曲自体も坂本さんぽいよね(小声)。ああいうメロディとアレンジはオヤマダくんぽくないような。


映画館を出てタワーレコードへ行き、サントラを試聴するとうーん、、、試聴機のヘッドフォンだと当然音質が落ちることもあってピンとこない。今映画館で聴いたばかりだとさすがに仕方ないかなあ。
タワーの上から各階ごとにぐるぐるして新譜を探ったけれど、コレ!というのがなく1枚も買わなかった。無念。


それからちょっと歩いて大きな交差点の向こうの狭い階段を上って、珈琲屋へ向かった。カウンターがいっぱいで窓際の席へ通された。20代のころから通ってこの席は初めてじゃないかしら。カウンターや椅子、並んだ書籍の背は40年近く燻されてほんとうにいい色だ。窓から眺める景色は相当変わったことだろう。1番をちびちびといただく。苦くて甘く温い味わいはじわじわと染みてくる。ごちそうさまでした。


地下鉄に乗って別の街へ。中古盤屋へ立ち寄って

International Rescue

International Rescue

持ってなかったコレを購入して外へ出るとすっかり暗くなっていた。暖簾をくぐっておでん屋へ。

思っていたよりも気さくであったかな雰囲気。出汁は澄んでいて上品なお味。独自のたねが多くて迷ってしまう。おなかいっぱい食べて冬の幸せを噛み締めながら今夜はもう一本映画を見に行く。東京駅で下車。



丸の内はキラキラ。このあたりはまだ統一感あるけれど、有楽町まで行くとギラギラしていて、暴力的なイルミネーションにクラクラする。この時期の押し付けがましさが苦手・・・



それからヒューマントラスト有楽町へ。中村登監督生誕100周年記念企画にて「集金旅行」を鑑賞。これ見たかったのだー。井伏鱒二の同名小説の映画化したもので、岩国、萩、松江、徳島を「集金旅行」する様子を描いているのだけど、私も旅に出掛けた土地がふんだんにでてくるのでよけいにワクワク見入ってしまった。列車映画観光映画としてサイコー。松江のお城から小泉八雲邸のあたりの雰囲気が変わってないことに驚いた!佐田啓二岡田茉莉子のコンビを始め、クセの芸達者揃いでめちゃくちゃ楽しい!徳島のシーンは素晴らしかった。頭からふわあっと湯気が出た気がする。茉莉子様のあの変化と、最後の台詞ったら!同じ阿呆なら踊らにゃソンソンとはまさに、だなあ。

集金旅行 (新潮文庫)

集金旅行 (新潮文庫)

原作、読んでみようっと。それとまたコニタンと一緒だったよ。最近かぶりすぎ。。。


きょうは盛りだくさんでどれもとっても楽しかったなー。大充実!