ダブリンの時計職人

随分前に見たものの、イマイチ感想を書く気になれず今更こっそりすみません。
冬のアイルランドを舞台に、職と家を失った男が、海辺の駐車場に止めた車で暮らす日々が重く青みがかった映像で綴られる。監督がドキュメンタリー出身だそうだけど、フィクションにしようとして演出するも力不足な部分が気になってしまい、小道具や伏線回収がイマイチで映画的な魅力が薄かった。真面目過ぎるというか。なんで時系列をズラしたのかが一番の疑問……。ただし、主人公のどんな状況に陥っても襟を正している様に監督の意志が感じられた。