11月の終わり、12月の初め

ツイッターが終了すると話題になってたけど、1企業によるサービスで右往左往するのがなんとも。思えばはてなダイアリーが終了というのもあったなあ。私としては、ツイッターは7インチで、はてながシングルカット集やアルバムって気持ちで書いてるところはあるし、はてなはネットでの家なんですよ……。
はてなアンテナも使ってるけど購読リストもよくわからないままで、しかもどっちも更新が遅れるのが謎だけど、手紙みたいなタイム感が良いところかも。



11月6日 近所の店を巡るあいだに秋の日に照らされる樹々の葉の多様な色合いを見つめる。こんなふうにたくさんの色彩を持つ人になりたい。たくさんの色彩を受け止める人でありたい。



11月7日 月が輝く夜だった。



11月8日 Y氏の誕生日ダヨおめでとう。皆既月食の夜はジョンカニくんとthe starsを聴いた。/ そしてdさんの娘さんは20歳に!産まれた時「Y君と同じ誕生日か…」と困惑させたもののスクスクと育ち、小学生のときから見ていた私は親戚のオバチャン並みに嬉しい。



11月9日 会社お休みして、お昼にフォーを食べてから歩き始めて外苑前ギャラリーMAYAへ、平岡瞳版画展「あきぞら」、いつもながらしんしんと静寂な空間で素敵だった。/ 神保町へ移動して、テラススクエアへ。再開発した大型オフィスビルだったので困惑しながら入ると、エントランスロビーの片隅に写真が展示されていた。ジョアンナ・タガダ・ホフベック「おもいやりとやさしさ」、この間nidiギャラリーで感激したけれど、今回はただ置いてあるだけの感じで悲しかったなあ・・・/ 三田線で北上、千石で下車。ときのわすれものにて 「アンディ・ウォーホル展 史上最強!ウォーホルの元祖オタク栗山豊が蒐めたもの」新聞や雑誌などあらゆるメディアに掲載されたウォーホルに関する情報を蒐集した栗山さんの膨大な資料がドン!ドン!!ドン!!!と詰まっていた。ウォーホルというのが派生していろいろあって、面白い。/ いくつも見た展示とは別なんだけど、今日はなんだかピタッとはまらない1日だった。



11月10日 朝だるいなーと思いながら会社に着くとテキパキ仕事してる自分が怖い / 帰りの月が大きく輝いていて、月はいつも美しいよね。



11月11日 仕事で展示会へ。着いた途端に物凄い数の人と騒めきに狂いそうになる。ドッと疲れて入ったご飯屋さんで珍しくビーフシチュー頼んだらやはり体に合わないみたい。



11月12日 かれこれ17年通うお店で晩御飯。蕪のすりながしにはじまり、蓮根団子、亥の子餅まで。今季も美味しかったなあ。仲睦まじくこれからもよろしくお願いします。



11月13日 朝は晴れていたのに昼から風が強まり、どんよりとした空になり、雨混じり。夜は友人親子に3年ぶりに逢う。親以外の人と食事も3年ぶり。楽しかった。



11月14日 朝は暗く、北東の空はグレートーンが重く広がり、下の方は薄い水色。美しかった。1日ひたすらねむいだるい。



11月15日 毎年行なう業務「社内研修」の講師をしたら、何年か前にも参加した人に「前回よりも断然良かった」と言われてホッとした。



11月16日 つかれたくらいしか書くことがない。



11月17日 わかもとを試してみたけど規定量(1回9錠!)だと胃に重く、少なくすると反応がまるでない。



11月18日 パステルズっぽい曲とのことでorange oceanという中国のバンドを教えてもらって嬉しい。アルバム聴いてみると90年代のクリエイション全部入りって感じで曲ごとに表情が変わってくのが面白い。中国のバンド活動ってアレコレ大変そうな想像しちゃうけど、広大な土地に莫大な人が住んでるわけで知らないだけでいろんなものが生まれてるのだろうな。
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11月19日 「ソングス・フォー・ドレラ」、朝イチで観るには凄すぎた。別途記録予定。/ 渋谷から歩き始めて南新宿まで。朝から行動して充実といいたいところだけど、なんだかぴんと来ない1日。とはいえ、ジョン・フェイフィーのクリスマスアルバム見つけて嬉しい。/ 夜は今季初豚しゃぶ鍋。今年の登場は遅かった。あと私の消化力低下ゆえ、キノコはY氏のみ。



11月20日 肌寒い日。アーユルヴェーダなカレー食べて、歩いて、髪切って、歩いて、喫茶店で昨日買った「ポール・ヴァーゼンの植物標本」(堀江敏幸の短編収録させた編集の人グッドジョブ)を焙じ茶飲みながら読んで、バスに乗るところで降り出した雨の向こうの街並み眺めて、ギャラリーふたつ行って、バスに乗って帰る。気持ち良い日だった。

中島宏樹写真展「らいん」 Hiroki Nakashima “Ray” | 金柑画廊 今日で最終日、素晴らしかった。薄めの紙のプリントを上だけ止めているから揺らいでいるその写真の、やわらかいグレーのぼんやりとした境界線の消えゆく様を見つめていたら死ぬときの視界なのかなあと思えてきて、母のことを思い出していたらふと、これは生まれる様かもしれないとも感じてきた。そこにBGMのギタードローンが響いて、写真の中に溶けていくようだった。静かでもう少し広いギャラリーでまた観たい。
Terri Weifenbach : Saitama Notes of Blitz Gallery 揺らぎと覚醒が共存している景色。対象物を見たときの、気持ちの震えと発火や焦点と移ろいが1枚に込められていて、不思議な感覚だった。



11月21日 朝から雨、昼には晴れた。ご飯食べて外に出ると街路樹が黄金色に輝いていた。



11月22日 帰りはY氏と待ち合わせてndさんのカレー。季節の野菜の味わいが優しく伝わる美味しさ。帰りは初めて乗る路線のバス〜歩いて帰宅。こういうの久しぶりで嬉しかった。



11月23日 祝日だけど朝から雨で寒い。なんだか気持ちがしゃんとせずモヤモヤなまま1日を終える。



11月24日 昨日は眠くて早々と寝たので、起きてからサッカーのことを知る。会社では誰1人として話題にする人がいない、こんな職場で良かった。



11月25日 仕事は相変わらず怒ったり笑ったり忙しいけど、ありがたい場でもあるな。/ 久しぶりにumncocurry、おいしいなあ。帰りに新しく出来た珈琲屋に寄る。



11月26日 ギャラリーTOMにて「掛井五郎一周忌展 GOROとFUMI かならず愛があるから」Tomいっぱいに掛井先生がギッシリ詰まっていて、今もここにいらっしゃるような熱量があった。書きためた手帳にも掛井先生らしさがいっぱいで、日々のなかでボールペンでさらっと描く線も掛井先生の線だなあって強く思った。くすくす笑いながら涙が出た。原稿用紙に綴られた奥様の言葉には、知らない掛井先生がいた。素敵なご夫婦なのだなあ。作品や想いはずっと残っていくのだ。/ 下北へ移動。欲しいレコや本を見つけても荷物増やしたくないから買わず、グギギ。夜はqueでdip。感想は勿論別途ね。
www.gallerytom.co.jp



11月27日 中野新橋、久しぶり。鄙びた商店街にちらほら新店舗。高円寺まで歩く。ギャラリーに行き、喫茶店へ。ヴェルベッツ好きの店主に「ソングス・フォー・ドレラ」の話をしたら上映してたの知らなかったので、この手の情報伝達って難しいなあとつくづく。



11月28日 バタバタしながら仕事終わり。



11月29日 いつもどおりな1日だけど、帰りに雨に降られなかったので良い日。



11月30日 来年のカレンダーが執務室に貼られた。環境を配慮した再生紙になっていて笑った。/ 坂本龍一のトリビュート。デヴィット・シルヴィアンと小山田くんが同じ盤で共演するなんて。89年の私が知ったら何と言うだろうか。中学のときにJAPANを聴いて"ロック"に目覚め、高校のときにデビューしたフリッパーズが更にのめり込ませたわけだけど、当時双方は全く相容れないと思っていたなあ。ふたりともとても素敵な声で、優しくどこか切なさを秘めていた。



12月1日 誰もが思う「もう12月かよ…!」「寒いよ」な今日。/ 同僚「仕事でムカつくことばっかだけどさー。徳を積んでると思うしかないよね」・・・!!! この言葉を日々の糧にするよ! / 夜、会社近場で済ませたくてファミレスへ。帆立と海老のグリルにしたけど、うーん。接客料理価格、どれも納得できず。個人経営の飲食店はすごいなあと改めて実感。



12月2日 朝窓を開けてY氏が「冬の空気だ」と言った。ちょっとdipを思い出した。昼休みの散歩は少し水分が残っていて、空気がシャキッとしていて気持ちよかった。黄〜橙〜茶色に変化した葉とアオイ葉が混じった太い樹から空高く伸びる枝はギターのようで、風の中で鳴るこの音を私は知っていると思った。 / 帰り道に寄った馴染みのご飯屋さん、やっぱり美味しくて良心的。



12月3日 ちょっと先の街へ。水辺を歩いて素敵な名前の喫茶店で休憩し、ずんずんと歩いて大きな街へ。小さなこけし見つけたり、ヴァシュティ・バニアン聴きながらカレー食べたり笹久保伸聴きながらコーヒー飲んだり。この界隈だからこそだよなあ。/ 帰宅して届いていたのは早瀬優香子「水と土」のレコード。まさか再発するなんて。polyester出た後に知ってレンタルしてすごく好きになって、ダビングしたテープ随分聞いたな。



12月4日 昨日は散策距離12キロ、今日も同じく12キロ。晩秋の色と光を感じた。/ わかもと、何日も飲んでないことを思い出した。今月中には1瓶飲み切ろう・・・