今回のライブの前にあれやこれ

北村昌士氏といえば。雑誌「FOOL'S MATE」創刊者であり、インディレーベル「TRANCE RECORDS」「SSE」主宰者であり、YBS2などのベーシストでもありました。
長いのでタタミマス。読みにくいですスミマセン。

「FOOL'S MATE」は今では「。。。」な雑誌と成り果てましたが
(それが今の勘違いゴスであり云々かんぬん以下略)
ちっこいサイズのころはnewwave周辺、ノイズ、ハードコア(。。。)に至るまで「そういったニオイ」の音・映像及びカルチャーを知るためにとてもお世話になったものです。特に田舎に住んでた私には。私の血を作ったといっても過言ではなく、私がカワイイものに行ききれないのはコレがあるからだと思います。中学のときまず、洗礼を受けたからして。
ロバスミさんとイアンさんとデビシルさんがルーティンで表紙を飾っていたように思います。そこで知った日本のバンドもちょこちょこあり、そのひとつがdip the flagでした。85年に北村氏は編集を去ったようなので私がタイムリーに愛読していたときは直接関わっておらず、音楽活動が主だったようです。

80年代後半、インディレーベルといえばケラでおなじみ「ナゴム」に関西サイケの「アルケミー」、そして北村さんの「トランスレコ−ド」。ナゴムギャルにトランスギャルなんて言われ方をしたものだけど、私はどっちでもないぞぞ。(力説)
私がバイトしていたレンタル屋は田舎なのにこのあたりのCDも充実していた。感謝。dip the flag関連は「SSE」から出てて、ああそういえば漫画「KISS×××」のイメージCDなんてのもありましたなー。

で近年北村氏といえば悪い噂話ばかり目にしていた次第で。
そして亡くなったという話を聞いたのです。

今回の追悼ライブ、当初はヤマジソロで参加と聞いていましたが
直前になってdipで参加、しかも前ベーシスト:ナガタさんも参加と知り、それはもう!!
イズミさんが脱退して加入したナガタさんは、「SSE」ではないdipを担った人だと思う。
…しかしああ何年も前の下北queでのライブ、グダグダしててまるで良くなくって、かなりがっかりしたのを今でも覚えている。
その後リリースされた「weekender」は今聞いたらそれはそれでガランと空虚な「グランジ」な感じでいいとは思うけど、当時は相当に受け付けられなくて、バンドとしてバラバラだなと改めて思い、ライブ行くのをすっぱり辞めてしまい、その後ナガタさん脱退を知り、dipはメジャー契約が終わり、長い休眠(ライブは時折ヤマジソロなどしていたようですが)に入ったのでした。
ヨシノさん加入後の艶やかな音の変化には驚いたけれど、以前の怒涛烈風モノトーンの塊はナガタさんだからこそだろう。

そして今日。dipの演奏2.3個前に入った時に演奏中のこのバンド、鳴り響くこの音はまさに80年代で。それも勿論ニッポンの。
キーボードのひゃらーんとした響き、巻き舌のボーカル、ちょっと気恥ずかしくなりつつもあああ私嫌いじゃないよこの音と思える自分がいたりして。。(わわわ)そしたら彼らはゴモラレコード=SODOMの面々でありました。わーお。
周りを見ると、トランスギャルがイッパイで、男性もかなり多かったですけど、みなさんバブルの影を背負ったような趣きで、「あら、私もしかして最年少?」と思えるような(うふふ)。いやしかし今回のために甦ったかのような、あああ吃驚。
お次はRUINS-alone、BLIND BEASTのライブ以来に見ましたが、相変わらず強烈な破天荒で精緻なドラミング。すごすぎ。嵐のようにやってきて嵐のように去っていく。
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とまあ、ここまでは今回のライブを記すうえで書いておこうと思った長すぎる雑記。
引き続きライブレポはid:mikk:20061204:p2へ。