誰かを待ちながら

ジェローム・ボネル監督作、先日見たばかりの第1作「明るい瞳」が好きな作風だったので、今回東京国際映画祭で上映の第2作目を見に行くことにした。
前作同様のこの肌さわりは監督そのものなのだなと思う。やわらかくてやさしくてあかるい、でもどこかさびしくてひとりぼっちの。
誰が主人公というわけでもない群像劇、ほんのちょっとした部分が突然やってきたり実はそれは積み重ねによるものだったり、そんなことが日々をつくり明日へ向かう、たっぷりと取られた余白、に私は色を塗ろうと思う。
こころの奥のほうを微かに撫でられた。