今年の音甘映画館 【音編】

今年を象徴する音盤てなんだろうと考えたけれど、昨日届いて今聴いているMark Fryの新譜がとてもよくて、ここに挙げることにしました。

I Lived In Trees

I Lived In Trees

出てる事知って探したamazonでは「入荷待ち」で、ユニオンとか実店舗でも見かけず、そのままにしていたこの1枚。先日arltのライブで出張販売していたオンラインショップ”reconquista”で買ったJosephine Foster & The Victor Herrero Band / Anda Jaleoがとても良くって、「あ、そういえばここにあるかなあ」とふと思ってサイト見たら、さっきのMark Fryがあるではないですか!
ということでこの暮れも押し迫った一昨日に注文したのでした。
このアルバムは復帰2作目で、恥ずかしながら今新たに活動されているとは知らなかったのですが、年を経て、抽斗に閉まったあの頃の魔法を思い返しつつ、穏やかに暮らしている日々が浮かんでくるのです。
蛇腹の紙ジャケをパタパタ開けるとひとつの絵になっていて、とっても素敵。

しかもCDを入れるトコに「植物の種」?が封入されているの。データではないからこその、贈り物。
今朝聴いたばかりの1枚を挙げるのもどうかと思うけれど、挙げるべきとても素晴らしい音であるし、今回「購入した経緯」や「ジャケ」まで含めて、2011年の1枚として掲げることにしました。ちなみに”reconquista”はHMV渋谷で展開していた「ボルヘスを殺せ」コーナー担当のかたが始めたショップなのですが、直接「あのコーナー大好きでした!」と言えて嬉しかったなあ。


”reconquista”が出張販売していたライブはarltで、彼らのアルバムも今年の1枚。

LA LANGUE

LA LANGUE

震災後の重い雰囲気のなかで出掛けたタワーレコード渋谷店で購入した。奥に潜むヒリヒリとしたとこがそのときの状況によく合っていたのだった。
そうそう、reconquistaやlinus recordsなどのオンラインショップが、時折ライブで出張販売するのはいい試み!これからもこういうやりかたでも、音に出会えたらいいな。


今年といえば”PET SOUNDS RECORD”に行って買うことも楽しかった。
→ 【参考】「PET SOUNDS RECORDは街の素敵なCD屋さん
ここで購入したこのアルバムもよかったなあ。

Red Horse

Red Horse


そしてボンベイ

Different Kind of Fix

Different Kind of Fix

デビュー以来毎年1枚づつリリースしての3rd。今作も「さりげなく」すっと心に入ったりチクっとしたり高揚したり、好きだなあ。彼らは個々の能力がとても高くて、たくさんの音楽を聴いて影響されたものを「自分のもの」にして表現しているところが素晴らしい。


あとorgaの新譜もよかったな。ついに足を踏み入れてしまった、とでもいうような、音。長野県民としても応援したい!