今日は18時に赤坂は無理且つ本山ではないこともあり、楽しみにしてた「横路世之介」を見ました。予告も見ていないし、情報をあまり入れなかったことも良かったと思う。じわじわと伝わってくる映画でした。
世之介とはいったい何者だったのか。恐らくは若かりし日々に出逢った、誰の心にもある、心の何処かに眠っている存在なのではないかと。
今が突然やってくるのではない。だらだらと続き繰り返してきた、たわいもないことがきっかけであり、それらがつながって今をつくるのだ。
何がどう転ぶかなんてほんとわからない。
乗りこんで「見送って」遠ざかるバスから叫んだ言葉に胸がつまった。
あの「夜の海」で感じとった「世界」へようやく踏み出す「ちっぽけな私とあなた」を送り出す挨拶だったといま思う。
わたしはわたしのなかにいる「世之介」に笑顔で手を振る。(それは特定の誰かということではなく)
なんだか具体的に言葉にしづらい。たぶん書き直ししたくなる。でもそれで良いと思っている。
そうそう、吉高由里子映画でもありました。それとエンドロールであの子が朝倉あきちゃんと気付きました。「彼方からの手紙*1」が今届いた気分だよ。
帰り道、木蓮の白い花弁が散って茶色く踏みしめられていた。あっというま、また来年ね。