中村登監督特集「危険旅行」「斑女」

映画の感想を綴りたいけれどなかなかガッと書く気になれない。日記のヒトコマとしてさらっと書きたい気持ちもあるんだけど、、、。で今日はシネマヴェーラで特集「甦る中村登」にて鑑賞した2本をタタッと記します。中村登監督特集として見るべき作品じゃ無い気もしますが……。

「危険旅行」
主演:高橋貞二有馬稲子  モデルにして作家、マスコミの女王ともてはやされる千賀子は、殺人的忙しさに疲れ、「私は貝にでも何にでもなりたい」と宣言して愛車に乗って旅に出る。その途中、写真家の良平と出会い…。千賀子と良平の、東京〜名古屋〜大阪〜別府〜平戸と続く珍道中を描く、コミカルなロードムービー

危険旅行 松竹新三羽烏傑作集 SYK-146 [DVD]

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あらすじ読むとタイトル含めて「集金旅行」を思い起こし、あれ大好きだったからコレも面白そう〜〜と思ったけど、うーん煮え切らない。有馬稲子が演じると重いっつーか、コミカルにならないのね。ただ観光気分に浸れて楽しい。昭和34年の日本の地方都市を収めた仕事としてスバラシイ。名古屋のテレビ塔のとこのカッコヨサ!最後のロケ地の平戸で予想外で強引な展開を導く、乳母役の沢村貞子がオモロすぎ。そして私は貞二が好き過ぎる。

「斑女」
主演:山村聡岡田茉莉子  義弟と駆け落ちして東京にやってきた英子は、画家の加賀美に気に入られ、彼の愛人の店でホステスとして働くことになるが…。武満徹谷川俊太郎による主題歌『恋のかくれんぼ』と和田誠のイラストがお洒落なオープニング、二転三転するストーリー、アップテンポなセリフの応酬が楽しいラブコメディ。

と説明にあるように、OPがほんっと小粋でカワイクって素敵なの!ワクワクする!中村登監督作ぽくない!そして冒頭の東京タワーが見える坂は愛宕山周辺かなあとか、大きな交差点は飯倉??とか、ああこういうの楽しいナア。
山村聡岡田茉莉子のコンビといえば「河口」が面白かったけど、こちらはじめっとしていて、腐れ縁から逃れられない女の哀愁にエー、なんでー!って思ってしまうのは野暮かもしれないけど、古臭く思えてしまった。OPはあんなにポップで斬新なのに、中身は全然そういうノリが無くって!どうしてこうなった。。。
岡田茉莉子の連れの男性がかわいらしい顔立ちで、斉藤由貴の弟(あなたは覚えていますか「微熱少年」を……)を思い出したけど、お名前見ると佐々木功さん。で、アニメソング歌手の「ささきいさお」さんだったの!ええええ*1
あと芳村真理が!チャッカリなホステス役で、素敵だったの!赤のセーターにキャメルのダッフルっぽいコートとか、さすが元モデルなスタイルの良さで着こなしていて可愛かった。彼女が主演で粋なテイストの映画無いかなあ。

*1:wikiによると当初俳優としても映画に出演していたがパッとせず、声優として「ガッチャマン」にコンドルのジョー役でレギュラー出演。ガッチャマンの打ち上げの宴席での余興のカラオケで主題歌を唄いこなしたことが評判になり、翌年『新造人間キャシャーン』の主題歌担当に抜擢」、これ以降数々のアニメソングを唄ったそうで、人生ってわからないもんですね・・・