「悪の階段」/ 阿佐ヶ谷ラピュタ

淡島から代沢へ、富士見ヶ丘でトマトのタルティーヌを川沿いでパクっと食べて、吉祥寺経由で阿佐ヶ谷へ。せっかくこの街に来たのに土曜は和菓子屋休みだし、ジェラート屋も冬休みだった。無念。

阿佐ヶ谷ラピュタにて「悪の階段」を見る。土曜の昼にここ来るのあまり無いけど、ほぼ満員だった。昭和40年の作品で監督・脚本:鈴木英夫、評判と期待通りに面白かったー!
金庫破りをして大金を手にした4人の男の顛末。モノクロの陰影がすこぶるカッコイイ!不敵な笑みをじりりと浮かべる山崎努の鋭角的な顔かたち。団令子も素敵だった〜。陰りのある表情と鼻にかかった声が魅力的。シンプルだけど質と品の良さがわかる衣裳もよかったな。今回の企画は『日本映画の至宝 加東大介 The Great Actor 』なのだけど、うん、この人ならではのどーしよーもなさが体に溢れだしてるところが素晴らしい(褒めてます)。西村晃もちっちゃいけどギョロリとカッコイイよねえ。
あと、郊外にぽつんと佇む不動産屋は、それだけで物語をつくり出す不気味な存在感があって、前面の枯れ野原からぐわっと見上げるように写した様が絵画的で痺れた。音楽もいなたく且つクールに盛り立て、さすがだナア。
今年の映画初めはとってもいい気分。


夕飯の買い物をして帰宅。おやつには今日買った焼き菓子を。最近よくある副業的に開店してるトコなんだけど、評判のわりに私はイマイチだったなあ。こういう就業形態を否定はしないけど、味で劣るのはやむを得ない気がする。