9月の終わり、10月の初め

9月4日
毎金曜日は好きなお店に寄ることを楽しみにしているのに、今日は珍しく仕事で外出し直帰した先には立ち寄りたい店がなく、しかもゲリラ豪雨予想に慌てて帰宅したものの、雨降らず。グググ / 某ドラマ最終回、しかし日本の構造は当面変わることはなく、それでも私たちは苦しみながら自分の光を見落とさないように生きるしかないのだろうし、諦めずに積み重ねるしかないのだろう。「ダークナイトごっこ」はもう終わりでいいよね。


9月5日
久しぶりにY氏と下北。カレー食べてレコ屋行ってお茶。歩けば当たる新しいテナントビルやマンション。夜はアド街で下北特集だったので、わ!さっき行った喫茶店じゃんか!という有様。


9月6日
外へ出たけどゲリラ豪雨を華麗に避けて帰宅。/ 夜はmitsumeの配信ライブ。若い子ばっかりだろうな…と躊躇してたので初めて見るよ。。。最初っから最後まで演奏上手い。音源と全く変わらず、あくまでも淡々と演奏してる平熱感はミツメならではなのか、イマドキな若者(もはやその位置ではないか)ならではなのか。


9月7日
テリー・ライリーが佐渡の北沢浮遊選鉱場跡でライブを行なうという。何故ココで?つか日本に来れるの?と思ったら、コロナで帰国できなくなりなんて情報を目にしたけど、真偽は不明。どうも芸術祭の企画で、宇川さんがアドバイザーにいたのでナルホド。(後日談 この企画の視察で2月に来日し佐渡を訪問後滞在を続けていたら、この騒ぎで帰国できなくなり、アーティストビザを取得したそう。そんなことあるなんて!)
mikk.hatenadiary.jp
私が訪問したのはちょうど3年前だった。ライトアップなど何か始めようとしている感じはあったので、滅びない程度且つ派手にならずに活用できたら良いな。


9月8日
Y氏は料理以外の家事を完璧にこなす、いわばナギサさんである。あ、仕事もしてるケド。


9月9日
午後早退けして生活圏外での所用を済ませ、少し陽が落ちてきたから、一駅分ちょっと遠回りして歩いた。
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お化け階段。「上りと下りで段数が異なることから」という。今は整備されてコワくない。


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偉人坂。「明治時代に東大の外国人教師の宿舎があったこと」によるらしい。


暮らす人々のあいだで名付けられたものが後世に残りつつ、時代の経過により消滅しかけたり掘り起こされたり、面白いものだ。遠出もお店回るのも憚ってしまう昨今だけど、ちょっとだけの散歩でも充分に楽しい。スプーン1杯であっても、非日常はやっぱり必要だ。


9月10日
フレッシュのレモングラスが販売されていたので購入、キッチンハサミでチョッキンしてハーブティに。清々しい香り。


9月11日
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アメリカからやってきたヨ!!わーい!



9月12日
久しぶりに乗った路線で久しぶりの街へ。秋の始まりの味を食べて、本屋と雑貨屋行って、珈琲飲みながら店内で掛かっている音楽にボーッとして、数時間の良きひととき。レジで私のバックに「わ、いいですね!」と言ってくれた店主は、着てるYシャツをペロンとめくって、中に着てたのはbeat hapnnningのTシャツだった。ホームではゼイマイトビージャイアンツのTシャツ着てる人いたし、やっぱりこの街は侮れない……。


9月13日
今日のレコ棚はやけにトランスレコードものが多く、まあ、そういうのはこれまでにも多々あったけれど、Z.O.A.のいくつかの12インチの間に「ウルトラQ」のサントラが挟まれているのがなんだかリアルだった……。NG LIVE、買っちゃった。600円、ジャケもかっこいいしね。


9月14日
Y氏が珍しく果物を買ってきた。ロザリオというブドウ。ものすごく酸っぱいのと甘いのが、一房の中に混在していて、「ロシアンルーレットみたいだね」と笑い合った。


9月15日
午前中の業務でイライラした気持ちで昼休み突入、ご飯買いに外へ出たら涼しい風がさわ〜〜っと体を包んだから、スーッと毒っ気が解けて泣けた。 / それでもやっぱりバタバタしてて、残業してウワーーって伊勢丹へ駆け込んで高級お弁当買ってはやる気持ちで帰宅、定刻5分過ぎて配信ライブ生鑑賞。 / どんなカバー曲やるかなーって、これならY氏もOKデショってワクワクしてたのに「配信だと海外の曲やるのはちょっとね…」って!あああ!そうか!(号泣) / それでもヤマジさんのギターの鳴りと唄声は素晴らしかった(号泣) / Y氏がハーゲンダッツ新発売のマロンアイスバーを買ってきてくれてた(号泣)


9月16日
「配信」ライブについて考える。ミュージシャンごとに考えは異なる(「でもやるんだよ!」「諸々考えるとちょっと」)の違いは面白い。結局のところ、「音の拘り」ではなく、「人と演奏するのが好き」OR「1人で弾いてるのが好き」という、コミュニケーション能力の違いなのかもしれない、サービス精神含めて。あとは新しいことへのチャレンジに対してとか、そういう。どっちが正しいという話ではなく。 / ライブハウスでだって、ステージ上で聴こえる音だけでなく、観客の位置での音も考えないとなんだけど(そこも深く考慮してるバンドは少ない)、配信は観客側の視聴方法も大きいから、そこをどう捉えるか。/ どっちにせよ、今の向こうに何があるか?
www.cinra.net


9月17日
昨日は朝から違和感があって頭痛が始まったものの、なんとか終わらせて、Y氏が買ってきた野菜と豚コマで野菜炒め作って食べて、食べながら眠くなってきて、お皿洗ったらグテッと寝てしまった。(ということで翌日書き留めた)


9月18日
やっぱり今日も違和感があって、午後は退社した。 / 蒸し暑い中、ちょっと遠回りして帰宅。
/ ギャー!MーAGE復活!!!(前フリから9ヶ月…)

M-AGE - Walk on the moon



9月19日
神保町から大手町、東京駅、有楽町、新橋、虎ノ門ヒルズと歩いた。Y氏と近所以外の散歩はかなり久しぶりだし、最終的に10キロ超えでどっぷり疲れた。半年ほどロクに歩いていなかったから、久々のこの距離はかなりキタ。というか道中ずっと眠いばかり言ってたけれど。 / にしてもたった半年されど半年、目に写るのはビルの建設現場と、閉ざされた商店、それも飲食店ばかりだった。とはいえ完成した高層ビル群の1階には、どこぞの会社による飲食店が並んでいるのだった。 / 有楽町から新橋に至るJR高架下には飲食店を集めた商業施設が出来ているものの、半数はテナントが決まっていなかった。洞穴のような閉鎖空間では換気悪そうに見えるし、さてどうするのかしら。ふと、阿佐ヶ谷駅高架下の廃墟ゾーンを思い出した。


9月20日
久しぶりに伺った喫茶店で頼んだ紅茶が私の前に置かれたら、ふわっと甘い薫りが漂って、幸せな気持ちになった。 / 帰宅途中ではふわりと金木犀の薫り。 / マスク越しでも伝わるのだなあ。 / 佐々木美穂さんの個展、青がテーマ。寂しくて穏やかで心地よい青の様々な色調に包まれた。


9月21日
ひとり散歩中、薄い青い空は高く、白い雲がスッと流れて、陽の光と清々しい風を浴びたらあまりに気持ちよくて泣きそうになる。 / この時期はどの街へ行っても秋祭りなのに、今年は静かだ。でも人通りは多い。 / 時折行くカフェの店主のパートナー氏の写真展へ。写真というよりも、小さな場そのものを来場者自らが切り取るようなアートパフォーマンスで、あの時の光、温度、お喋りによってシャッターを押した空間は胸に焼かれて、ずっと残るのだ。

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9月22日
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秋分の日。見かけた写真を追っての散策。暗くなるのが早くなったな。台風が関東に近づいているのと、明日会社行けるか、不安。


9月24日
台風は東に逸れて、大きな影響もなかったものの、縦割り110番にメールしたい事例でイッパイ。


9月25日
このところ胃痛が激しくなってきたのだけど、仕事でめちゃくちゃ激怒した影響だろうなあと思えてしまう程わかりやすいメンタル。


9月26日
弱い雨が一日中。ダラダラしていたくなるけれど、このままではダメだと思い、Y氏に連れ出してもらい、雑司ヶ谷
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9月27日
薬草茶がじわじわと沁みた。 / 近所の飲食店には長蛇の列。 / 配信ライブ鑑賞、音自体はカッコイイけど、それ以外にどうにも苦手な部分があって、以下略。


9月28日
清々しい風は涼しく、空の青は薄くなり、ああ気持ち良い秋。


9月29日
会社終わりにエレベーターホールの窓の向こうが真っ暗になったので、ギョッとする。毎年この時期にそう思うのだろうにすっかり忘れている。


9月30日
9月も終わりかあってところに飛び込んだ朗報、dipのUKP1stが配信された!!1番好きなアルバム!アツく語りたい気持ちでイッパイ。 / ディーンさんとブリッタさんの新譜、セルフカバーの音合いが今のヤマソロと近しいのが嬉しい。


10月1日
午後は早退けして、銀座の森岡書店へ。湯沢薫さんの個展。繊細なインスタレーションと写真の光が心の奥にスッと触れて広がる。/ 虎屋ギャラリーにて「ようこそ!お菓子の国へ ―日本とフランス 甘い物語―」、日仏の違いと共通点の興味深さもさることながら、虎屋前当主(7月に退任)の長女が、閉店したルコントを復活させた方と知り、吃驚した。知らなんだ…。(ちなみに長男が現 当主)
閉店した老舗フランス菓子店「ルコント」の復活秘話 - 料理王国
晴れて風が気持ち良い午後を歩いた。
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10月2日
会社帰り、地下鉄を降りて外へ出るとむせかえるほどの金木犀の薫り。しばし歩いて坂の途中に在る喫茶店へ。ここは店主の人柄がとても素敵で、いつでも気持ちよく過ごすことができるなあと改めて感じたひとときだった。


1ヶ月振り返ると、上旬の空は濃くて夏の名残の曇なのに、今は薄くなったし日が暮れるのも早くなった。時はあっという間に過ぎていく。10月は外の風を意識的にこまめに吸い込もう、吸って吐いて。