7月の終わり、8月の初め

2021年の7月は総決算だった。あらゆる方向から過去が集結してきた。この先どこへ行くのだろう。


cinemore.jp

公開20周年という本作を今改めて見ることは勇気がいる。私もバスに乗ってしまいそうだから。勿論私は疎外感を持ちながら生きているわけではなく、会社に雇われて信用を得ながら仕事をし、理解ある人と生活を共にしているけれど、今の世の中ではマイノリティなのだと悶々とせざるを得ない。マジョリティの自己防衛による行動に振り回され、問題が山積みのまま対策されることなくどんどん腐敗していることを認識しながら、暮らしを続けていくしか無いのだな。


7月6日 テレビで(日本の)ガールズバンド特集、なんかこう「はすっぱな」バンドばっかりなので悲しい私は、にせんねんもんだいが大好きだし、「あざとさ」とか「VS 男性」といった刷り込みに縛られていないミュージシャンが好きです。


7月7日 新宿マルイで「京都レコード店フェア」をやっていることを知り、京都なんて随分行ってないし好きなレコ屋もあるし、ワクワクしながら会社帰りに立ち寄った。マルイ店内は「やっぱりアパレル大変だよね」を体現する状況で、全国物産展にアニメグッズ、有名ブランド店もあるけれどドラッグストアまで出店してたので驚いた。空き区画が目立ち、その中の一つがレコードフェア会場。ちょっと悲しい気持ちで段ボールの中を探ると、抜き出す気持ちになれない盤ばかりで切なくなった。私のストライクゾーンが狭すぎることもあるけれど。


7月8日 終日研修。基本的なビジネス能力の低さを痛感し落ち込む。


7月9日 接種券来たものの2回分の予約完了できず。同僚で券が来てない人はまだまだたくさん。安心できない国。


7月10日 名盤多い年ゆえ、何かと「発売から30年」と目にすることが多い今日この頃。91年の30年前は「1961年で昭和36年」だと改めて認識すると、思い出話もいい加減にしないとなとつくづく思う(乾いた笑い)。


7月11日 昨日よく行く店で食べたランチ、いつもはスープとビスケットだけどもっと食べなきゃと思ってプレートにしたら、私の胃の許容量を超えたようで撃沈。油分少なめの良質な素材の食事でこうなったことにショック・・・。生野菜が負担だったのかなあ。昨日今日と急な雷雨ゆえ、体調への影響もあるかも。


7月12日 回復せず。体調不良をひきづりつつ出社。朝は牛乳、昼は粥で普通に仕事はハードなのか、午後から頭痛が始まり我慢してたけど、退社すると、うまく歩けないことに気づく。よろよろで帰宅し粥を少しだけ食べて、そのまま寝る。/ 同じ区に住んでいる同僚が「区内の医者に直接電話したら接種予約出来た」というので、かかりつけ医に電話したところ近日中の日程であっさり2回分予約完了。公にアピールされていない場所への電話の方が断然早くて楽という事実。DXの道のりは険しい・・・


7月13日 昨日ほど怠くは無いけど、無理して会社行くとテンション高く過ごしてしまうので休んだ。朝は小さな食パン半分で無理。Y氏が北側の窓で「ミンミンゼミが鳴いてる」という。私は耳が悪いので集中してやっと聞こえた。Y氏の蝉への反応能力は子供博士的である。10時にパンの残り、昼は粥、15時に牛乳100cc、17時半にご飯150gと具なしお味噌汁。徐々に食べる量戻って嬉しい。仕事休むと私は仕事が嫌なんだなあ、だから仕事してると体調悪くなるんだなあとつくづく実感する。


7月14日 朝やはりパン半分で無理で、残りを10時半ごろ食べた。午後はお休みにしたので帰る途中でスリランカカレーを食べたところ、油分を使用しない消化重視な調理法が体に合い、久しぶりにお腹が痛くならなかった。一旦帰宅後、近所の医療機関でついにワクチン接種。予約時間に受け付けてスムーズに終了。直後は若干の痺れを感じたけれど今は無し。半日〜翌日後が怖いけど。/ にしても専用サイトよりも自分で直接電話したほうが楽に進むって、やっぱりおかしいよねえ。VRSへの登録がどうなってるのかも気になる。行政によっては土日返上で登録するて!て!ここに掛かる人件費や如何に。


7月15日 ワクチン接種翌日の状態としては、腕が若干痛む程度で大きくは無し。同僚は頭痛があったそうだし、発熱など人により様々で、おんなじことをするのに、住んでる場所や接種後の状態など人により異なる状況はまさに世の中そのものだと痛感する。物事を考えるときに忘れないようにしたい。


7月16日 朝、昨日sunday puffce発売から30年と気づいた。/ 諸々言いたいことは家人と話した。ネットは道具の一つなので、自分の処理能力に合わせて取捨選択し、日常生活にプラスになるようにしたいものだ。


7月17日 コンブチャを初めて飲んだ。鼻を抜ける薫りに驚き、甘味と酸味が混じり微かな発泡とともに喉を潤した。冷たい飲み物は飲まないようにしているけれど、暑さ覚ましに少し飲むには良いかも。このおかげかどうかわからないけど、今日は食べてもお腹苦しくならなくて調子良く過ごせた。


7月18日 今日も朝から暑い。タマリンドペーストを見かけたので買ってみて、早速ラッサムを作った。今までレモン果汁を使ってたけど、タマリンドを使うとグッとラッサムぽくなる。


7月19日 みんな暇なの?って思うことばっかりだ。


7月20日 これから老いの恐怖を感じながら生きていくのだなと思うようになったとき、彼が新たな挑戦をし続けることがとても嬉しかったし、何年かに1度でも彼が生み出す新しい音を聴くことが出来るならば、歳を取ることは希望になった。今の音へと至ったのは過去の邪鬼を削ぎ落とせたからのはずで、今更直接何かをすることはできないからこそ、言葉で語らなくても彼の中に何かが宿っていたはずだと思いたい。そもそも何故今回の仕事断らなかったのか(最近そういうの多かったし)、気持ちの表明として実はって行動がされていればね、と今となっては思うけれど。この国に於いてはスモールサークルはスモールサークルでしかない。


7月21日 仕事で疲弊したので帰りにデパ地下買って夕飯とデザートを買い込んだら、外食したような金額に……。仕事で疲れた→ご飯で浪費ってむしろ接待されたいわぃ。


7月22日 買いものに出掛けた近所の店で、店主と「何で連休なんだかよくわからないね」「全然そんな感じじゃないしね」と話す。湾岸方面や千駄ケ谷周辺はどうなっているのだろうか。今頃徹夜で式のリハーサルなんだろうか。侘しい。/ トマトジュースにタマリンドやクミン足して、ラッサムもどきを作った。


7月23日 夜、ルー・リードハイレゾを聴いたらあまりにもクリアで生々しいので、ライブでヤマジさんのギターを聴いているのかと思った(違  / ブルーインパレスの飛行にはしゃぐ無邪気さは持ち合わせていないし、開会式を見るほど割り切れない。ずっと憤慨してたのに開会式は見てネットに書く人も結構いるんだな。/ 韓国の抽象絵画作家の図録を眺めて、気持ちを穏やかにする。


7月24日 電車に乗ったものの今世界的イベント開催中とはとても思えなかった。いつもと変わらずにご飯を食べ、音楽を聴き、本を読み、あとは寝るだけ。/ あ、晩御飯は豚しゃぶ(セロリの葉のスパイス和え) / アップした日記の下の方に過去の記録が表示されるので何気なく見たら今年の1月に私こんなこと書いてたな。改めて心に留めよう。

扇動に乗らず、大きな声に依存せず、大袈裟に反応することなく、状況に合わせて変化すべきところと変えないところを自分で手綱をしっかりと取って、暮らしていきたい。周りの景色を見ながら楽しくロングブレスで歩いていきたい。だって道のりはどうしたって険しいもの。 自分の目で景色を見て歩くこと - 音甘映画館


7月25日 人の集まる場所から一歩向こうへ出れば、静かに過ごせる場所がある。/ 晩御飯は冷や汁、鶏胸肉の酒蒸し(柚塩)/ 映画を見にいく気持ちに漸くなったけれど、休みの日に新宿渋谷行くのも嫌で止めた。/ 今日買った本、楽しい。どこか遠くの駅名標を見に行く日はいつ来るのかな。

Y氏も今日こんな本買ってた。お互いにそろそろと思い描く行動は同じなのに、興味の違いが面白いな。


7月26日 連休明けのいつもの状況いつもの仕事。夕焼けの赤い色。


7月27日 山際さんの新譜、心象風景のような遠い記憶のような不思議な手触り

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7月28日 後年一部の人の良い記憶だけが残らないようにしたい。発売停止にしてしまう恐ろしい世の中。


7月29日 仕事で久しぶりに遠くへ。といっても私鉄で30分+バスで15分ほどの街。土地勘が無いこともあって旅に出掛けたみたいだった。


7月30日 朝食後昼食後ともにみぞおちがキュッとして、滞りを感じる。帰宅後クミンティを飲む。


7月31日 吉祥寺に行ってきたら、Y氏に「随分遠くへ行ったね」と言われる。かつては土日といえば吉祥寺は当たり前で途中駅まで長い距離歩いてたのに、完全テレワークで土日も近隣で済ませるようになったY氏の感覚の変化に改めて驚く。/ 「正解」を押し付ける世の中にほとほと疲れるので、レコ屋で「ジャケ買い」をすることは大事だなあ。全く知らないものをその時の自分の感覚で選ぶこと。/ カレー屋さん→珈琲屋をハシゴしたんだけど、珈琲屋の店主さんに「この先にある○○ってカレー屋さん良いですよ」と言われて、「え!私今そこで食べてきたばっかりですよ」と言い、お互いに驚く。好きなもの薦めたいものってやっぱり共通しているのだなあ。


8月1日 昨夜のライブ「ヤマジカズヒデ VS 下山淳 guest : 細海魚 / 高橋浩司」を配信で視聴。ヤマジさん俺得だった。ファン目線で選曲し盛り上げ、ギターヒーローが気持ちよく演奏している姿を観ながら血肉になっている大好きな曲を弾くライブなんて、夢の出来事ではないか。この方式もありだけど、若手とともライブやって触発&発見されてほしいな。まあ、でもきっと、マスに見つからず掌の範囲の好きな場だけを楽しむことが長続きする幸せなのかもしれない。



日中、少し外へ出ただけで日差しの強さにぐったりし、汗だくになる。感染症の報道は現場の深刻化を伝える。そんな状況で大会開催中であることが都内で暮らしている身なのに実感がない。テレビは録画した好みの番組しか見ないし、オンタイムで見るとしても天気予報とBSの旅番組ぐらいだ。新聞はスポーツ面はすっ飛ばす。ネットは目につくものは整理し、国の設定をイギリスに変えた。情報は自分で調べに行くから誰かの“よかれと思って“はいらない。会社へ行く電車で専用の制服を着たスタッフの方を見かけた。街中の煽り看板などの装飾は何年も前から施されているから模様と化している(都市名+2020が意味不明の状態)。会社でもこの話題をする人はいないし、変わらずに自分の仕事をするだけだ。年十年か後に「困難を乗り越えて国民全員が感動を貰った」と多くの場では語られるのだろう。
何故、固定概念ガチガチの自分のことしか頭に無い人たちの浅はかさに合わせて暮らしていかなければならないのだろう。