11月最後の週末はit's a sony

銀座のソニービル建替を前に、ソニーが歩んできた歴史を振り返るイベント「it's a sony」展へ。
思えばテレビもビデオ(ベータ!)もソニーな我が家でした。

MSX!この前の機種を父親がいきなり買ってきたのだ。
初めてのマイオーディオは、重低音がバクチクするんじゃなくて、ドデカホーン

現物のコレじゃなくて

こっちの広告画像のほうの。これに支えられた10代の日々が蘇る。このデカさも手伝って、私のコックピットだった。販売価格を見て、高い買い物を親にさせたのだなと申し訳なく思う。

初めてのウォークマンはこの赤!通学で自転車乗りながら聴いてたなーって今思うと危ないけど。イヤホンして外界と遮断して音に逃避することの出来る、大切な友達だったのだ。

ディスクマンはおんなじのはなかったけどこれが近いかな。持ってたのはマットな黒だった。買ったCDを帰りの電車の中ですぐ聴くことが出来るのも利点なのよね。


こういう懐かしいねもあるけど、「あたらしいものをかんがえてつくりだすこと」に対する気概を感じて、お腹のなかにドシッと落ちたものがある。90年代に入ると明らかに時代が変わったことがわかる。それは広告のコピーや文字組にも表れていて興味深かった。やっぱりPCの力って凄まじいなあ。サテ、これからのあたらしいものってなんだろな。「あたらしい”もの”」ってありえないのかもしれない。考え方とか組み合わせとか、そういうことでしか「あたらしさ」は今のところ見いだせない。モノではなく「コト」消費だと盛んに言われているけれど、しばらくはそうなのだろう、きっと。


会場にも掲載されていた、盛田昭夫さんが「1966年5月1日 日本経済新聞朝刊」に寄せた文章に「スピリット」を感じてグッときた。それと盛田さんがグッゲンハイム美術館にヒントを得て、設計者である芦原義信さんにお話した件も好きだ。
http://www.sonybuilding.jp/ginzasonypark/dna/garden.html


ソニービルは来年の4月以降に解体されるもののすぐ建築が始まるのではなく、2020年までは「銀座ソニーパーク」として公開空地として活用され、オリンピック後にビルの建設を開始、2022年に新たな営業を再開する予定だそう。題して「銀座ソニーパークプロジェクト」。オリンピックという一大イベントを前に、「コト」を提供する場を持って「あたらしい”もの”」を探る時間なのかもしれない。
http://www.sonybuilding.jp/ginzasonypark/concept/






銀座から霞が関赤坂六本木麻布表参道、渋谷まで歩いた。空が歳末色。再開発した街、頓挫したまま空き家だらけの街、日が暮れるのが早くなったなあ。ダッフルコート着たから2016年の冬の始まり。