- 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: DVD
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ピアノの調律が緩やかに狂っていって、
遂に線がパンッと切れた、
その様を描いているとしたら
「GERRY」は永遠に緩やかに狂っている。
そして今作
「ラストデイズ」の線は、もう既に切れていて、
ゆらゆらと空を漂っている様を描いているような。
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だから緊張感はもう無い状態で。
ぶらぶらぶらり。
あのタイクツで、どこか歪んでて
光の粒子が荒いざらついた空気感は
やわらかいのにどんより重くて。
皮膚の下にじわじわと侵食していく感じ。
閉じ込められた、死の、匂い。
そんな感触は「エレファント」同様、
まさに90年代のアメリカを
わかりやすく象徴しているけれど今回の場合、
主人公ブレイクの内面そのまま、だから
その痛々しさは私にはちょっと向き合いにくかった
「エレファント」はあくまでも「遠くひいて」いて、
そこが奇跡的に美しく映し出されていて、好きなのだけど。
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昨日、4月5日はカートの命日だったのね。
あれから12年。